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債券市場に米中貿易摩擦のダメージがじわり~今週の動きと来週の予想(11/30)=久保田博幸

来週の予想

G20での米中首脳会談の行方が焦点となりそうだが、米中の貿易摩擦は簡単には収まりそうはない。この米中貿易摩擦による景気への影響もじわりじわりと出てきつつある。

11月29日の米国債券市場では、28日のパウエルFRB議長の発言を受けて、早期打ち止め観測が強まり、米10年債利回りは一時3%を割り込んだ。米長期金利の3%割れは9月18日以来となる。

29日にはサウジのエネルギー産業鉱物資源相がサウジ単独での減産は行わないと表明したことや、28日に発表されたEIAの週間在庫統計で米原油在庫が予想以上に増加したことから、原油先物の指標となっているWTI先物は一時50ドル割れとなった。

FRBの利上げ早期打ち止め観測による米長期金利の一時3%割れと、原油在庫増などを受けたWTI先物の一時50ドル割れの要因としては、米国を含む世界経済の景気減速懸念がある。今後は米国を主体とした景気動向が焦点となってくるのではなかろうか。

原油価格の下落や米債高は円債にとってはフォローとなり、債券先物は戻りを試すような展開となってきている。10年債利回りは0.1%、20年債利回りは0.6%という節目をあっさりと割ってきた。

日銀の国債買入減額観測はあるが、当面の債券市場は高値警戒も出るものの、売りづらい状況となりそうである。12月4日の10年国債の入札動向にも注意したい。

長期金利の予想レンジ:0.070~0.120%

<主な予定>

12月3日(月)
日銀債券市場サーベイ(2018年11月調査)
7~9月期四半期法人企業統計調査
米10月建設支出
11月ISM製造業景況指数

12月4日(火)
10年利付国債入札
11月のマネタリーベース
カーニー英中銀総裁講演

12月5日(水)
若田部日銀副総裁講演(新潟)
MBA住宅ローン申請指数
11月ADP雇用統計
11月ISM非製造業景況指数
パウエル米FRB議長講演
米地区連銀経済報告(ベージュブック)

12月6日(木)
国庫短期証券(6か月物)入札
流動性供給入札(残存期間15.5年超39年未満)
米10月貿易収支
10月製造業新規受注

12月7日(金)
国庫短期証券(3か月物)入札
10月全世帯家計調査
10月景気先行指数
米11月雇用統計
12月ミシガン大学消費者態度指数・速報値
米10月卸売売上高
米10月消費者信用残高


※本記事は有料メルマガ『牛熊ウイークリー』2018年11月30号を一部抜粋したものです。興味を持たれた方は、ぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

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牛熊ウイークリー』(2018年11月30日号)より一部抜粋
※見出し、太字はMONEY VOICE編集部による

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