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「宝くじ」で夢を買って現実を毟られる庶民たち、なぜ買うのをやめられないのか?=鈴木傾城

現実を変えてくれるのは「宝くじ」だけ?

コツコツ貯金しても、たかが知れている。面白くもない。しかし宝くじに当たったら家でもスポーツカーでもブランドの服でも豪華海外旅行でも何でも好きにできる。金で実現できる夢なら何でもできる

だから、どれだけ確率が低いと言われても、宝くじを買う人には、そんな無粋で現実的な言葉はまったく耳に入らない。満足できない現状を変える可能性がある宝くじに賭ける

「買わなければ当たらない」と言って、確率の悪いものに大切な金を無駄なものに費やしていく。すがるべき「夢」がそこにしかないからだ。

一発大逆転がそこにしか存在しないから、どうせ当たらないと言いながら、すがるような思いでそこに賭ける。

働いて稼ぐのは「楽ではない」

面白いことに、一発大逆転や一攫千金を望む人の多くは、堅実性や確実性を嫌う。

パチンコや競馬や宝くじで生活や人生を成り立たせるのは限りなく難しい。しかし、真面目に働けばそれなりに収入を得られて食べていけるのは間違いない。

金をきちんと手に入れるという意味で言えば、「働く」というのは堅実であり確実である。金がなければ、誰よりも働くというのは愚直ではあるが確実でもある。

しかし、パチンコや競馬のようなギャンブルにのめり込む人は、肝心の「働く」という部分に熱意を見出さない人も多い。熱意どころか必死で回避しようとする人もいる。

働かないのに宝くじを買う人も同じことが言える。

働くということが最も金を得るための着実な方法であるにも関わらず、基本をきちんと押さえない。重要な部分をおざなりにして、不確実な方向を熱心にする。

なぜなら、「働く」というのは楽ではないからだ。

もしかしたら、「楽して大金持ち」になれるかも

体調が良くても悪くても、雨が降っても風が吹いても、上司や顧客に理不尽なことを言われても、淡々とやるべき仕事をしなければならないのが「働く」ということである。

しかも、雇用者は必要以上に給料をもらえるということはない。往々にして給料は足りない額であり、しかもどんなに一生懸命に働いてもいきなり給料が倍額になることもない。

「働く」ということは定期的に金を手に入れるための確実な方法であるのは間違いないのだが、確実であってもそこには夢も希望もない。場合によっては、強いストレスだけしかない人もいる。

だから「働く」という堅実性や確実性に真剣になれず、ひとときの夢を見させてくれるギャンブルにのめり込み、宝くじを買ったりする人がいるのである。

たとえ、それが確実性に欠けていたとしても、大当たりするという夢がほんの少しでもあるのなら、それにすがる。もしかしたら、楽して大金持ちになれるかもしれない。

Next: 「夢」を買ってると思って、ただ単に金を毟られているだけではないのか…

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