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米J&Jのアスベスト混入が最後の一押しに…先週の米国株は大幅安も、日経は下げ幅小=持田有紀子

先週金曜日の米国株は大きく続落、日本株はつられて下げることなく底堅さを見せた。日本株の割安感は増しており、日本株のフェアバリューを探る1週間となりそう。(『持田有紀子のグローバル投資術~日経先物、FXの投資戦略に最強の味方~』持田有紀子)

※本記事は、『持田有紀子のグローバル投資術~日経先物、FXの投資戦略に最強の味方~』 2018年12月17日号の一部抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:持田有紀子(もちだゆきこ)
慶応義塾大学法学部政治学科卒。野村証券入社、本社・商品本部で株式トレーダーを経て、女性初の総合職として本店営業部へ。株式オプション課や営業課を経験する。退社後は人事コンサルティングの分野で活動し、行動科学や心理学に基づく人事評価のためのコンピテンシーモデルの開発などに携わる。2005年にアルジャントレード(株)を立ち上げ、海外の先物市場や外国為替取引のノウハウの蓄積を活用した投資情報サービスに関わっている。現在、同社における代表取締役。マネーコンサルタント。

悪材料が続いて米国株は大幅安で続落、相変わらず日経先物は抵抗

NY市場は売り圧弱まらず

先週の金曜日は米国株が大きく下がった。ニューヨーククローズに至るまで株売り圧力は弱らなかったと見てよい。悪材料はいろいろあった。

イタリアの予算案の訂正で満足げに見えたEU側にも、依然として不満の声が聞かれたことがまずあった。これで為替相場ではユーロ安が進んだので、それがユーロ円を圧迫。リスク回避の先導となった。

また経済指標でセンチメント系が良くないものが並んだ。ドイツの景況指数はずっと欧州経済をリードしてきたのに、それが予想を大きく下回った

そうしているところに、アメリカの景況指数も悪かったのである。そこでさらに背中を押したのが、J&Jの検査手抜き問題である。ベビーパウダーにアスベストが混入されていたのを放置していたという報道である。

これは排ガス規制などでリコールばかりしている、自動車産業以上にショックの度合いが強い。そもそも最近はリコール問題があまりに日常的になってしまっているというのもあるが(苦笑)。

ともかく米国株は大幅安となったが、その割にはナイトセッションでも日経先物の下げは小さかったと言えよう。平行移動するほどの相関性があったならば日経先物は2万1,000円の大台を割り込んでいてもおかしくはないレベルであった。

それだけ日本株の割安感が増しているということでもある。今週も日本株のフェアバリュー探しの1週間となるのだろう。

日本時間 10時30分
日経=21410, 円債=152.14, JPY=113.44

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image by:Raihana Asral / Shutterstock.com

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持田有紀子のグローバル投資術~日経先物、FXの投資戦略に最強の味方~』(2018年12月17日号)より一部抜粋
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