LED照明をはじめとした照明器具の製造・販売をする遠藤照明<6932>。PERが7.4倍と割安ですが、バリュー投資の候補として適しているのか詳しく見てみましょう。(『バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問』栫井駿介)
先行してLED化を行い成長した遠藤照明、今後成長の余地は?
PER7.4倍で年初来安値更新中
遠藤照明<6932>は、商業施設を対象に照明器具を製造・販売する会社です。「高付加価値空間創造企業」を自称し、近年はLED照明に特化した営業を行っています。
着目する理由は、PERの低さです。今期予想PERは7.4倍と10倍を下回り、配当利回りも4.0%に達します。同程度の業績が継続できるなら十分に割安と考えて良い水準です。
株価は年初来安値を更新中です。下がった時に買うのがバリュー株投資の基本であり、指標上の条件は揃っていることから、事業の中身を分析します。

遠藤照明<6932> 日足(SBI証券提供)
売上高はここ数年横ばいを維持しています。一方で、2016年3月期には赤字を計上するなど、利益水準は一進一退が続きます。
過去の業績を見ると、利益は2013年3月期をピークに一度大きく伸びていることがわかります。売上高は現在とほぼ同じです。この時期が会社にとって大きな転換点になったと思われます。
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