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PER7.4倍のバリュー銘柄!遠藤照明<6932>はいま買い時なのか?=栫井駿介

沈みゆく国内事業を支える海外事業

それでも連結で黒字なのは、海外部門の影響です。直近の決算では2014年に買収した英国の照明器具会社Ansellが利益の大部分を稼いでいます。買収案件としては成功したケースです。

欧州は、建築物のサイクルが緩やかであることから、日本ほど急速なLED化が進んでいないものと思われます。したがって、競争も緩やかと考えられます。買収した海外子会社が、いまや沈みゆく国内事業を支えているのです。

海外に関しては、欧州だけでなく中国やアジアに展開する方針を示しています。しかし、新興国ではより欧州などの先進国と比べて価格にはシビアでしょうから、簡単ではないでしょう。

投資対象として見るには、まずは国内事業の右肩下がりの状況を変えなければなりません。そのためには、リストラをするか、中核事業を大きく転換させるなどの変化が必要です。それがなければ、PER7.4倍と言えど、決して割安な水準とは言い難いでしょう。右肩下がりの業績が見込まれる会社は、指標がどれだけ低くても割安とは言えません。

国内事業が立ち直る兆しが見えれば、現在の株価水準であればチャンスとなる可能性があります。今後の大きな転換に期待したいと思います。

<投資のポイント>

  • 遠藤照明<6932>は、商業施設向け照明器具を製造・販売。PERは7.4倍と低水準で、年初来安値を更新中。
  • 2013年3月期頃はLEDの急速な普及により利益が大幅拡大。しかし、その後は後発との価格競争により利益水準が悪化し、国内の利益ほぼゼロに近い。
  • 2014年に買収した欧州子会社が連結業績を支えるが、国内事業の状況が改善しなければ投資は難しい状況。

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バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問』(2018年12月13日号)より
※太字はMONEY VOICE編集部による

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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。

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