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PER7.4倍のバリュー銘柄!遠藤照明<6932>はいま買い時なのか?=栫井駿介

LED化の恩恵とその後の苦境

最近では照明と言えばもっぱらLEDです。消費電力が低く、寿命も長持ちするのが特徴です。ランニングコストが圧倒的に抑えられるため、新しく導入するとしたらこれにしない選択肢はほぼないでしょう。

それにいち早く目をつけたのが遠藤照明です。照明を専業でやっていることから、反応も早かったのでしょう。商業施設にとってはランニングコストが抑えられるのであれば、多少導入費用が高くても十分なメリットが得られ、販売側は厚い利幅を享受できたのです。

市場の状況を見ると、2012年ごろから急激にLEDが普及していて、遠藤照明が好業績を出した時期と一致しています。現在では、新規の出荷はほぼ100%がLEDということで、完全に置き換わっていることがわかります。

(出典)経済産業省

(出典)経済産業省

しかし、その後の業績は冴えません。その理由は、後発のメーカーが追いついてきたためです。例えば、割安な家電を製造することで有名なアイリスオーヤマもLEDに力を入れています。

先行者のメリットで大きな利益を出すことができましたが、やがて競争が激化し利幅が縮小してきました。直近では国内部門は赤字スレスレです。このままではなかなか立ち直れそうにありません。

Next: 今後、遠藤照明のどんな成長に注目すればよいのか

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