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終わらない新築マンション開発ラッシュ、売れ残りの「完成在庫」は安く購入できる?=川畑明美

新築マンションの売れ残り「完成在庫」が増加しているようです。いまのところは全く値下げしていないこのマンションは、安く購入できるようになるのでしょうか?(『教育貧困にならないために』川畑明美)

プロフィール:川畑明美(かわばた あけみ)
ファイナンシャルプランナー。2人の子どもと夫婦の4人暮らし。子育てをしながらフルタイムで働く傍ら、投資信託の積立投資で2000万円の資産を構築。2013年にファイナンシャルプランナー資格を取得。雑誌を中心に執筆活動を行う一方、積立投資の選び方と積立設定までをマンツーマンで教える家計のコーチング・サービスを展開している。

マンションの「完成在庫」は、5年かけても売れ残っている

人気エリアでは安くたたき売りすることは少ない

新築マンションの売れ残り「完成在庫」が増えています。不動産経済研究所の完成在庫戸数を見ると、2013年から2.7倍くらいです。

我が家の周りを見ると、それでもマンション開発ラッシュです。

2000年に完成した割と新しい駅の近くなので、それ以前にあった古いビルを一斉に取り壊し再開発するようです。

私は1990年代にもこの近くに住んでいて、当時は駅がなく「陸の孤島」と呼ばれ、探せばリーズナブルな賃貸マンションやアパートがあったのです。

新築マンションがこれから完成すると予測できるのですが、また売れ残るのではないか、と心配してしまいます。

ちなみに新築マンションの売れ残り「完成在庫」は安く買えるのでしょうか?

立地にもよりますが、人気エリアでは安くたたき売りすることは少ないようです。

5年もかけて販売していた!

以前住んでいたマンションの近くに新しい大型のマンションが新築されました。

長女の小学校入学時に校長先生があのマンションが完成すると子どもの数が多くなり、小学校の児童数も増えるでしょう。と、話していたのを覚えています。

ところが思ったよりも児童数は増えませんでした。

その大型マンションは、かなり高額だったのです。

当時住んでいたマンションは、2001年の不動産価格が最も下がった年だったので通常よりも安値だったこともあり、同様に比較できませんがそれでも周辺マンションよりも高額でした。

そして長女が小5の頃に住み替え活動をはじめたのですが、くだんの大型マンションはまだ新築価格で販売を続けていたのでした。

完成在庫は、一切値引きせずに5年くらいかけて販売していたのです。

もちろん購入する気にはなれませんでしたが、中古マンションも今がピークだと思います。

高くマンションを売りたいのでしたらお早目に!

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教育貧困にならないために』(2019年1月24日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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