強い抵抗とみられる2万6,951ドルへ接近は難しい
以前より書いている通りNYダウは、昨年10月の高値2万6,951ドルが戻り高値になって、今後の価格が1万9,222ドル以下を目指す動きになる可能性があります。
変動幅が過去の年間の変動幅を越える動きになっていること、速度が急激である(急激な動きは数か月も続かない、一時的なもので終わる)ことなどを考慮すると、NYダウはこのまま上昇を継続して、一気に強い抵抗と見られる2万6,951ドルへ接近するまで上げる展開を想定できません。
だとすれば、以前に当メルマガでも書いた通り、昨年11月8日の高値2万6,277ドルを前に上値を抑えられると見る方が妥当です。
目先、上昇を継続する場合でも、2月22日の終値が2万6,031ドルなので、あと246ドル幅しか上げ余地がありません。
これまでの経緯を考慮すると、この値幅は1営業日で到達できる値幅です。急激な上昇の終点は、急激な変化によってあらわれるというチャートの経験則を考えれば、25日には上値を抑えられる動きがあらわれると考えられます。
図表1は、1月から2月にかけての日経平均株価日足と同じ期間のNYダウ日足です。
NYダウは、昨年末から一本調子の上昇の流れになっているにもかかわらず、日経平均が1月に横ばいに推移しています。
1月のドル円が月初の急激な円高の後、円安に推移しているので、この上値の重さはドル円によってあらわれている動きではないと推測できます。
過去に似た展開を探すと、2018年7月から10月上旬にかけて(図表2-1を参照、図表2-2は日経とドル・円の比較です)、2017年11月から2018年1月にかけて(図表3-1、3-2を参照)、
2016年2月から4月にかけて(図表4-1、4-2を参照)
などが似た展開となっています。
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