大学の入学資金は思った以上にお金がかかることも多いですが、直前に増やそうとリスクを取ると逆に減ってしまうことも。どうするべきか改めて考えてみましょう。(『教育貧困にならないために』川畑明美)
ファイナンシャルプランナー。2人の子どもと夫婦の4人暮らし。子育てをしながらフルタイムで働く傍ら、投資信託の積立投資で2,000万円の資産を構築。2013年にファイナンシャルプランナー資格を取得。雑誌を中心に執筆活動を行う一方、積立投資の選び方と積立設定までをマンツーマンで教える家計のコーチング・サービスを展開している。
大学の入学費用や老後資金を投資で増やすことは可能?
投資をする前にやる事を間違えない
「短い期間でお金を増やしたい」そうご相談いただくことがあります。
何に使うのかというと、お子さんの大学の入学費用なのだと言います。
残念ですが、2年後の大学費用を増やすにはリスクは取れませんので大きくお金を増やすことはできません。
もし、投資で失敗したらお子さんが大学に行けなくなってしまいます。
そんな大事なお金をリスクにさらしてはいけないのです。
お子さんが生まれたら、大学に行く時期は決まっています。
18年という長い期間に準備できなかったのなら、不確実な投資を利用するのではなく、国や行政に相談して無利子や利子の低い借入先を見つける方が大事です。
60歳から投資をはじめる前に
最近のご相談で多いのは、60歳前後になって老後資金が足りないので、投資で増やしたいという方です。
私は60歳でも、長期投資はした方が良いと思っています。
60歳の平均余命は、男性で約24年女性で約29年です。つまり男性84歳、女性89歳まで寿命があるわけです。
60歳から10年長期投資で資産を倍にできれば、その後14年間取り崩す資金が増えますよね。
ですから60歳でも投資は必要と思っていますが、タネ金が少ないと大きくは増えません。
できる限り支給される年金の範囲内で生活できるようにして、今ある貯金を取り崩さないようにすることも大事で。
つまり節約をして、投資に回せるお金を少しでも増やすことが一番大事なのです。
『教育貧困にならないために』(2019年2月14日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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