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【展望】資金が向かうのは新興銘柄か中核銘柄か?米FOMC結果を見極めて=山本伸一

重要金融イベントも控える中でのIPOラッシュ、参戦は慎重に

さて、今週(12月14日週)はFOMCや日銀金融政策決定会合、日銀短観などの金融イベントを控えるなか、注目したいのは先週も短期資金を集めたIPO銘柄です。

先週は鎌倉新書<6184>ランドコンピュータ<3924>などのほか、あんしん保証<7183>など直近IPOなども短期資金を集めて人気化しました。

IPOの初値買いで短期に利益をあげられた方も多かったのではと推察しますが、資金の逃げ足も速く、初値形成後買い進まれるよりも買い気配で高い初値を形成した後は、買い一巡後に売り物に押されて高値から大きく値崩れする銘柄もありました。

12月はまさにIPOラッシュなので、参戦する場合は、資金の逃げ足が速いことを覚悟しておかないと危険です。

今週も15日(火)にダブルスタンダード<3925>が東証マザーズに、16日(水)にツバキ・ナカシマ<6464>が東証1部、17日(木)にオープンドア<3926>が東証マザーズ、ミズホメディー<4595>がJASDAQに、18日(金)にもフリュー<9090>が東証1部、アークン<3927>が東証マザーズ、アートグリーン<3419>が名証セントレックスにと7銘柄の新規上場が控えており、短期資金を呼び込む場面もあると思われます。

ただ、これらのIPO案件のどれを買ってもいいというわけではありません。テーマ性や需給などから人気化すると思われるIPO案件もあれば、公募価格が明らかに高めに設定されていて初値が期待できない銘柄もあります。

FOMCの結果と米国市場の反応を見極めるのが重要

また、日程面からもFOMC通過後はIPOなどの新興市場よりも、中核銘柄などの売買が盛んになると思われ、三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>ら先行して調整しているメガバンクや、為替感応度の高いキヤノン<7751>、ソニー<6758>、ホンダ<7267>などに買い戻しが入るようだと、IPO関連に資金が向かわずに空振りに終わる可能性もあります。

逆にFOMC通過でこれらの銘柄や為替感応度の高いマツダ<7261>、富士重工業<7270>、村田製作所<6981>、アルプス電気<6770>などが売られるようなら、活発な短期資金循環から、新興株や直近IPOの高値も期待できるでしょう。

まずは、来週16日~17日のFOMCの結果とそれに伴う米国市場の反応を見極めることが肝要。週後半のIPO銘柄については、この結果の相場の場味次第で参戦するかしないかを決めた方がいいでしょう。

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