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決裂間近の米中貿易交渉、関税率25%に引き上げへ~日米通商交渉も油断できない=今市太郎

トランプ大統領は5月5日、突如として対中2,000億ドル分の製品関税を10%から25%に10日付けで引き上げるとツイッターで表明。5月相場は荒れそうな雰囲気です。(『今市太郎の戦略的FX投資』今市太郎)

※本記事は有料メルマガ『今市太郎の戦略的FX投資』2019年5月6日号の抜粋です。興味を持たれた方は、ぜひこの機会にバックナンバー含め初月分無料のお試し購読をどうぞ。

単なる脅しか、本当に実施か。米中協議を巡って相場も荒れ模様へ

突然の対中関税引き上げ表明

トランプ大統領は5月5日、突如として対中2,000億ドル分の製品関税を10%から25%に10日付けで引き上げるとツイッターで表明しています。

大手メディアの報道では2週間後、いや1か月後には合意が近いと楽観的なことを口走ってきたわけですが、結局は交渉がうまくいっていないことを示現する形となりました。

これが最終局面における脅しにすぎないのか、はたまた本当に実施するのか。米中協議をめぐって株式相場も荒れそうな雰囲気になってきています。

協議は依然として続いているが合意は不明

米中両国政府は5月1日に北京での閣僚級協議を終えたことを発表しており、さらに8日からはワシントンに場を移して協議を継続する見通しと発表しています。

北京での協議では、やはり最大25%の追加関税の扱いが焦点となっていたことが公表されています。

中国側は合意後すぐに25%追加関税の全廃を望んでいるのに対し、米国側はその一部を残したい意向であると伝えられています。

生産的な会合であったなどとは言われていますが、依然として両国に溝があることを示唆する状況であったと言えます。

トランプの首席補佐官代行のマルバーニ氏は、協議は永遠には続かないとも述べており、このままでいくと、いったん米中協議が決裂する可能性も高まっているように思われます。

Next: 関税引き上げなら5月の株式市場は大波乱?北朝鮮のミサイル発射実験も要注意

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