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【2016年展望】春先に追加緩和で日経平均25,500円/ドル円125~135円=武田甲州

新興国不安からの資金流出→世界的なリスクオフはない

なお、新興国不安からの資金流出で世界的なリスクオフ=円高になるとはいまのところ考えていません(すでに相当の資金がこれまでに流出しました)。

米国株は原油安の恩恵が家計や企業へ広範囲に広がり企業業績も予想より好調になると推測。株価も比較的堅調に推移すると考えています。

原油価格は先物市場で「原油価格がこれ以上下がる材料」が枯渇してしまいますので、先物市場から下落相場が終焉すると考えています。

原油需要は2016年も拡大、需給は大幅緩和状況が次第に改善されていくことになりそうです。先物主導で大きく戻す場面があるかもしれませんが、全般的には年末に向かって徐々に価格の回復傾向となると考えます。

産油国の株売りに注意

最後に株式市場の要注意点ですが、サウジなど産油国の株売りには注意です。

すでに8~9月の世界的株安局面でサウジが700億ドルの資金を引きあげたことはわかっていますが、折に触れて産油国の株売りが出てくる恐れがあります。株価に直接かかわる重要事項ですので、マーケットの異変には常に備えておきたいものだと思います。

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武田甲州の「バフェット流」株式長期投資で悠々自適』(2015年12月21日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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