前週の市場で人気突出した銘柄を上げると、東証第1部の週間売買高ランキングの第2位にランクインした日本通信、日東紡、精工技研などの5G関連銘柄が目立った。(『日刊株式投資情報新聞』)
東証第1部の週間売買高ランキングの第2位に日本通信など
個人投資家主導で、売買高上位銘柄や年初来高値更新銘柄が突出
5G関連のからめ手銘柄として、前週の市場で人気突出が目立った銘柄を上げると、東証第1部の週間売買高ランキングの第2位にランクインした日本通信<9424>(東1)、年初来高値をそれぞれ更新した日東紡<3110>(東1)、精工技研<6834>(JQS)などとなる。
日本通信は、今年5月に米国で5Gの商用基地局を設置することが認可されて関連特許を保有することが見直され、日東紡績は、国内大手証券が5Gデバイス向けにグラスファイバー製品の需要拡大が見込めるとして投資判断「バイ」、目標株価3,000円で新規カバーを開始し、精工技研は、5G基地局アンテナ計測用の光電界センサの開発を発表したことがキッカケとなった。
連想買い波及が想定される注目銘柄
この3銘柄が、なお独自相場を展開するようだと、次々とからめ手銘柄に連想買いが波及することが想定される。
候補株は、これまで5G関連で人気化実績のある動画補正ソフトのモルフォ<3653>(東マ)、次世代移動サービス専用ソフトのジョルダン<3710>(JQS)、性能監視ソフトのアイビーシー<3920>(東1)、子会社がフィリピンで5G周波数割当通知を受領したアイ・ピー・エス<4390>(東マ)、QRコード読み取りアプリのメディアシーク<4824>(東マ)、5G向け成膜装置のオプトラン<6235>(東1)、次世代LSI開発のアクセル<6730>(東1)、総務省が信号機を5G基地局に開放すると伝わった日本信号<6741>(東1)、京三製作所<6742>(東1)、大同信号<6743>(東2)の信号機3社、基地局用計測機器のアルチザネットワークス<6778>(東2)、アナログ高周波部品の多摩川ホールディングス<6838>(JQS)、5G対応スマホ用通信半導体のメガチップス<6875>(東1)、アンテナの日本アンテナ<6930>(JQS)、ノイズ除去フィルターの双信電機<6938>(東1)、通信制御ソフトのアイレックス<6944>(JQS)、総務省の5Q総合実証実験に参加のPALTEK<7587>(東1)などが上げられる。
シンボル株のアンリツを先陣に通信キャリアなど本丸株へジャンプアップ
からめ手銘柄から本丸銘柄へジャンプアップするケースでは、シンボル株としてまずトライされるのがアンリツ<6754>(東1)だろう。5G通信用端末機器向けの計測機器では世界トップの実力を誇り、前期業績は、5Q関連のモバイル市場向けへの開発用計測機器の需要拡大で上方修正しており、今年7月30日に発表予定の今3月期第1四半期業績の動向が注目されることになる。
次いで2020年春の5G商用化に向け大規模投資を推進中の通信キャリアの楽天<4755>(東1)、KDDI<9433>(東1)、ソフトバンク<9434>(東1)、NTTドコモ<9437>(東1)の出番が回ってくる。
このほか、海外年金基金や欧米ファンドが先回り買いして保有実績のある協和エクシオ<1951>(東1)、エムアップ<3661>(東1)、東京応化工業<4186>(東1)、電気興業<6706>(東1)、伊藤忠テクノソリューションズ<4739>(東1)、ヨコオ<6800>(東1)、フジクラ<5803>(東1)、ネットワンシステムズ<7518>(東1)などの人気再燃も見込まれる。
image by: Alexander Supertramp / Shutterstock.com
『日刊株式投資情報新聞』2019年7月19日号より
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