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【9月米雇用統計】ISMなど先行指標はすべて低水準…いよいよ米経済も逆風の印象=ゆきママ

先行指標は全体的に悪化!強気になれる根拠はほとんどなく…

それでは、先行指標の数字を見ていきましょう。残念ながら、強気になれる根拠はほとんどありません。

図1:先行指標の結果(青は改善・赤は悪化、数値はいずれも速報値)

図1:先行指標の結果(青は改善・赤は悪化、数値はいずれも速報値)

新規失業保険申請件数は低下傾向ですが、やはりISMの雇用指数が製造業でも非製造業でも大きく落ち込んだのはマイナスでしょう。

特に非製造業の雇用が最近の雇用統計を引っ張ってきた原動力でもありましたから、これが弱いのは致命的と言えるでしょう。

事前予想値はまずまずの数字が並んでいますが、これを大きく割り込んでも驚きはありません。

今夜の想定レートは105.50~107.50円!下方向へ走る可能性に警戒

今回は予想を下回る可能性が高く、非農業部門雇用者数も平均時給も事前予想値を下回る結果(非農業部門雇用者数+10万人前後以下、平均時給・前月比+0.2%以下)になれば、ジリジリと下げて106円台を割り込む可能性は十分です。

図2:ドル円(日足)チャート

図2:ドル円(日足)チャート

106.00~107.00円にかけては8月に停滞した水準でもあるため、なかなか下げ切らないかもしれませんが、弱い数字となればジワジワ下げやすく、ショート・戻り売りが基本となるでしょう。

発表前に107円台に頭を出しているなら、ショートして売りポジを持ったまま発表を迎えても良いでしょう。好結果でも初動で伸ばせるのはせいぜい107.50円ぐらいがいっぱいと考えています。この場合、予想を上回る数字が出れば一旦損切りして様子見です。

予想を下回る数字を確認した場合は、軽く売りつつ106.00~106.50円のサポートゾーンを抜けきれるかどうか見ながらホールドして利食い場を探せば良いでしょう。

ただし、週末ですし、下げ渋るなら早めに利食いしておきましょう。株価を支えるために、そろそろトランプ砲も出てきそうで、イレギュラーな瞬間的な反発には注意しておきしょう。

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image by : kitzcorner / Shutterstock.com

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本記事は『マネーボイス』のための書き下ろしです(2019年10月4日)
※太字はMONEY VOICE編集部による

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