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どっちの銘柄を選ぶ?株価が同水準のテノックスと日創プロニティを比較する=炎

2.建築材料の金属加工メーカー 日創プロニティ<3440>(東証2部)

~ポイント~
1)前期業績は想定を上回ったが今期の業績見通しを売上高110億円(▲18.4%)、経常利益14.5億円(▲26.6%)としたことで株価急落。
2)年初来安値を更新中だが、指標面では割安感が出ており、見直しのタイミングを探る局面と見られる。それにしてもこの水準でよく売りが出てくる。
3)7月16日の東証2部上場後の高値1,215円から時価820円は32.5%下落した水準。
4)今期予想EPS152.5円に対してPER5.4倍。PBRは0.58倍、配当利回りは3%の水準。
5)過去5期間で7回の業績上方修正を行っており、期初計画は控え目な可能性
6)ただしソーラー用架台の売上増が見られた前期に対して今期はソーラー架台を中心に受注が大きく減少した中での見通しである点には注意。
7)M&Aに積極的ではあるが収益の稼ぎ頭はまだソーラー用の架台に依存している。M&Aは来期にかけ50億円の資金枠を用意。
8)今期予想経常利益14.5億円に対して時価総額は52.7億円で倍率は3.6倍。
9)過去の経常利益のピークは2014年8月期の28.4億円。
10)前期末で保有する現預金は46.4億円。投資有価証券0.4億円。これに対して長短借入金は30.3億円。
11)決算発表以降の出来高は1日平均約6万株。
12)戻り売りも含めて売り圧力が強いが下値では買いも入っている。
13)石田会長、石田社長(親子か)によるオーナー経営で成長意欲は強い
14)浮動株は110万株程度と推定。直近の8日間で出来高は50万株あり、約半分は入れ替わったと推察される。
15)連結従業員数278名で社員の年収は平均43.8歳で485万円。
16)発行済み株式数は736万株、自己株93.5万株。
17)東証2部昇格後もIRには不熱心。時価総額からは考えにくいが、機関投資家にしか説明しない方針。個人向けもアナリスト向けも一切説明会を実施せず。

業種は違えども、堅物で似たモノ同士の株価の変動。皆さんは果たしてどちらに興味を持たれましたか。

どっちもどっちだが、株価が同じ水準なのでここからスタートで3か月後、半年後、1年後をチェックしていきたい

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image by : metamorworks / Shutterstock.com

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億の近道』(2019年10月29日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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