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中国の隠匿資産が増加中? 米ドルを投げ捨て、こっそり「金を買い増し」か

ここ最近、中国は金準備の買い増しの発表をしていません。しかし最近20年の動きを見ていれば、誰もが「裏でこっそり買い増しをしている」と考えるはずです。(『いつも感謝している高年の独り言(有料版)』)

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※本記事は、『いつも感謝している高年の独り言(有料版)』2019年12月6日号の抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。

米ドル依存は危険?中国はあらゆる方法で隠匿資産を増やしている

中国、こっそりゴールドを買い増しか

ここ最近、中国は金準備の買い増しの発表をしていません。

しかし、中国の最近20年の動きを見ていれば、誰もが「たぶん、舞台裏でこっそり買い増しをしているだろう」と考えるはずです。

下記は、CNBCの観測記事です。翻訳しながら要点を解説します。

複数のアナリストが「これまで米国債の保有に熱心だった中国は、米中対立のリスクが高まっているため、静かに外貨準備の米ドル資産を減らしつつある」と考えている。

トランプ政権は、米国株式市場から中国企業の株式上場を廃止するような措置をも考えているとの噂が出ている。

ANZリサーチによると、このようなリスクを予防するために、中国政府は外貨準備の米ドル依存から他の通貨への多極化を進めるだけでなく、「隠匿資産」を貯め込むことをすると予想している。

おそらく、すでに資産の多極分散化を進めているが、その速度も加速化させると見ているようだ。

中国の外貨準備の通貨ごとの比率は不明だが、米ドル以外に、英国ポンド日本円ユーロなどが含まれていると見ている。

2018年のピーク以来、過去14か月間で中国の外貨準備を見ると、88B$米ドル資産を減らしているのだ。

米国財務省のデータでは、中国の保有資産は2019年6月時点で1.11T$だった。

同時に中国の金準備量も増やしており、10月時点で1957.5トンの最高記録を達成している。
出典:China diversifying FX reserves, assets to counter US dollar exposure – CNBC(2019年11月17日配信)

海外投資も中国の「隠匿資産」

中国人民銀行だけでなく、中国企業も米ドル資産を多く保有している。

Pinebridge投資会社のエコノミストは、「おそらく中国企業全体で500B$以上の海外企業の債券等を保有している」と指摘。

さらに「その海外資産のほとんどが米ドル建てで、中国企業にとって問題になる可能性がある。米中貿易戦争で、人民元に対し大きく米ドル高となれば、保有する米ドル資産を売ろうとするからだ」と指摘している。

準備資産の多極化のもう1つの方法は隠匿資産で、「中国は、すでにその蓄積を開始している」と専門家は見ている。

ここ数年間、国営企業・国営銀行経由や政府系ファンドで海外への株式や債券の投資を進めており、とくに「一帯一路投資」という名目で大型投資がなされている。

とくに中国・アフリカ開発基金、中国・ラテンアメリカ共同基金などで投資を進めている。

これらの海外投資も中国の「隠匿資産」であり、2019年6月時点で1.86T$の歴史的な金額に膨れ上がっている。

出典:China diversifying FX reserves, assets to counter US dollar exposure – CNBC(2019年11月17日配信)

Next: 米ドル依存は危険? 中国は「金地金が安全」と見ている

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