投資顧問という本業に立ち返り、個別銘柄について解説します。今回は判断がしにくくて困っている方も多い、2月7日新規上場のジモティーを紹介。(『億の近道』大石やすし)
『投資家の勝ちこそが我々の価値!』をスローガンに掲げるあすなろ投資顧問の運営最高責任者。IR説明会や企業へ訪問取材を敢行するなど、足で稼ぐ情報収集と投資分析を駆使した銘柄選定が持ち味。年に数回限りの大石銘柄は相場に数々のドラマを生み、その度会員様からの厚い支持を得てきた。
物々交換から人の出会いまで、地域密着のマッチングサイトを運営
サクッと3分で読める銘柄紹介、新規上場予定のジモティー
投資顧問とは株屋、もっと言えば銘柄屋…ということで、本業に立ち返り個別銘柄を書きます。今回は判断がしにくくて困っている方も多い、2月7日新規上場のジモティーを紹介します。
■ジモティー<7082>
・東証マザーズ
・主幹事大和証券
・予定価格960円
・初値予測2,500円付近まで
<簡単解説>
地域密着型のマッチングで人気を博し2020年満を持して上場。
初めて知ったのは数年前。「取りに来るなら無料でいいですよ」的な誘い文句で電化製品・家具・衣類だとかをCtoCで譲り合う仕組みに感銘を受けたモノでした。
それから数年経って久々に覗いてみると、やや出会い系サイトのような様相になっていて、少し「脂っこいもの」と「刹那」を感じました。狙ってか狙わずか、ともあれ「こうなるわな」という感想を以て再び放置。それからは正直ノーマークでした。
が!気づけばこの度の上場です。
正直びっくり…ですが少し冷静になって考えれば、「モノ」と「モノ」のマッチングだけでは競合他社が乱立していますが、「人」と「人」も繋いじゃうのであれば、もはやブルーオーシャンかも?(トラブル等のリスクは付きまといますが)
サイト側は「人と人の未来をつなぐ」としています。ユーザー数の伸びから見ても、あらゆる「情報」を交換できる場としては、すでに不動の地位を築いていると言えそうです。
また驚くべきことにメーカーと提携して「新品のTV」を格安で販売しています。ただのリユースマッチングだけではないうえに、ECでPBまで扱い始め、もはや競合らしい競合が見当たらなくなってくる恐ろしさ。
このなんでもやりまっせ!的な展開はドンキのマッチングサイトverとでも言いますか、とにかく伸びしろしか感じません。
改めて取り扱い中の大カゴリーを確認すると「売ります・あげます」「助け合い」「メンバー募集」「不動産」「中古車」「正社員」「地元のお店」「里親募集」「教室・スクール」「イベント」「アルバイト」…。
凄いじゃん。なんでもあるじゃん。感動。もう少し見てみましょう。
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