fbpx

不用品交換のジモティー、増収増益へ。2月7日の上場後さらなる成長を遂げられるか=大石やすし

社長の持ち株は8%程度と控えめで、雇われ感が強い印象

株主は、オプト(30.68%)LIFULL(4.29%)などの面々。2019年4月にはNTTドコモと資本提携(16.22%)。少し気になるのは社長の持分(8.71%)、やや雇われ感強め。最近のトレンドとは言え、吉凶どう転ぶか見物…(個人的には創業者が適切な量で筆頭が好き)。

業績は、昨年末にようやく微益ですが黒字達成。それまでは4期真っ赤。他方、売り上げはこの4年で約20倍まで伸ばしています。売上規模の拡大と並行して、露出を増やし・社員を増やしと、サイズを大きくしていったことが伺い知れます。

現在の進捗はというと、前期の通期分売上を3Qでほぼやっているので好調と言っていいでしょう。利益率も上昇中で、純資産・一株利益など財務面の見栄えは今後さらに良化しそうです。

上場してから期待されるシナジーは「認知度向上」。このサイトにとっては最も大きなリターンとなるでしょう。ターゲットの主役である中間層に強くアピールできるはずです。

また既存のユニークユーザーが興味本位で同社の株を持つ可能性もあり、株式投資家の裾野を広げるといった観点からも個人的には評価したいところ(優待早期実施求む)。

リスクとしては、「出会い系」の側面があるため、万が一事件のきっかけになった場合はメディアで取り上げられることになり、イメージダウンは避けられず、広告クライアントが撤退し、進捗が遅れる事が考えられます。念のためこの点だけ確認しておきましょう。

企業も数か月、いや数日見てないと途端にその姿を変えてきますね。

競合と市場を取り合うと先細ります。競わないところへ舵を取るのがビジネスの基本。変化と進化はマストですね(そういった意味で大和証券さんの扱うIPOは面白いなぁと感じます)。皆様も狙っている会社は定期的に調査する事をお勧めします。

【関連】新規上場したトゥエンティーフォーセブンは、新鮮な体験ができるジムへ転換できるか

【関連】あれからアスクルに変化はあったのか?大株主からの取締役選任否決に対抗した事例

【関連】トヨタ自動車の株価は昨年2割上昇、それでも日経平均のPERを下回るのはなぜか?=柴山政行

image by:Andrey_Popov / Shutterstock.com

1 2

億の近道』(2020年1月16日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

無料メルマガ好評配信中

億の近道

[無料 週3~4回]
個人投資家の方にも機関投資家並み、若しくはそれ以上の情報提供をするのが目的です。株式で「億」の資産形成を目指しましょう!我々マーケットのプロが導きます。各種コラムが大好評!内容に自信アリ。

いま読まれてます

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

MONEY VOICEの最新情報をお届けします。

この記事が気に入ったらXでMONEY VOICEをフォロー