一瀬社長からの高圧的な「怪文書」は昨年12月から毎月発行されており、シリーズ化しそうな勢いだ。創刊号からその内容を振り返ってみよう。
社長からのお願いでございます
従業員、皆元気よく笑顔でお迎えいたします
いきなりステーキは日本初の格安高級牛肉の厚切りステーキを気軽に召しあがれる食文化を発明。大繁盛させて頂きました。今では店舗の急拡大により、いつでも、どこでもいきなりステーキを食べることができるようになりました。
しかしお客様のご来店が減少しております。このままではお近くの店を締めることになります。
従業員一同は明るく元気に頑張っております。
お店も皆様のご要望にお応えしてほぼ前転を着席できるようにしました。メニューも定量化150g200gからでも注文できオーダーカットも選べます。
創業者一瀬邦夫からのお願いです。ぜひ皆様のご来店を心よりお待ちしております。
一瀬(社長)より皆様へ
昨年12月、決意のお願いを店頭に掲示いたしましたところ、テレビSNSに多数取り上げて頂きその反響の大きさに驚きました。私の思いとは違う厳しいご意見を多数頂きました。
しかし、頑張れとの励ましのお言葉も多く頂き勇気がでました。この「いきなりステーキ」で一番人気はワイルドステーキですが、時々硬いとお叱りを受けておりました。
ご新規のお客様が硬いステーキを食べられた時、もう二度と来られないばかりか、悪い口こみが店を台無しにします。誠に申し訳なく思います。
一番の人気ステーキを柔らかくて美味しいと言って頂けます様 努力してまいります。大いに反省しております。
2号目で「大いに反省している」と結びながら、反省を感じさせない「マウンティング文書」が出たことに、ネットでは再び批判の声が多く上がっている。
『「安くてうまい」は客が言うことで店側が繰り返し主張することではありません』という投稿もあるが、まさにその通りだろう。従業員の誰かが社長に助言できれば良いのだが、今どき社員に番号をつけ点呼させているようなワンマン体質の同社にそのような人材がいるかどうかは甚だ怪しいところだ。