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【展望】円高一服なら株価反発も、上値追いは来週以降の「お楽しみ」に=馬渕治好

来たる花~(4/4~4/8)の世界経済・市場の動きについて

米ドル高・円安に反転すれば、日本株は上振れがありうるが、追加の上げはすぐには難しい

【まとめ】
世界市場全般の動きが好転しているにもかかわらず、日本株が突出して売られていた背景は、米ドル(だけ)に対しての円高でした。逆に言えば、それが最大の悪材料なので、米国経済の実態や株価動向と整合的な米ドル高・円安に反転することで、日本株が今週大きく跳ね戻る可能性があると見込みます。

ただ、そうした戻りから、さらに力強く株価がダメ押しの上伸をみせるかというと、足元の国内経済指標の軟化があるため、さらに上値を伸ばすのは、来週以降の楽しみに先送りされそうです。

【詳細】
「過ぎし花」で述べたように、先週は米ドルが米経済や米株価の動きに逆らって軟化し、それが日本の株価に打撃になりました。しかし、米ドル売りが投機的な動きなどによるものと推察されるため、一段の米ドル安・円高は見込みにくく、早晩実態に沿った米ドル高に反転するものと予想されます。

こうした米ドル高に力を添えそうな今週の材料としては、4/5(火)発表の3月のISM非製造業指数が挙げられます。米国ではもともと製造業劣位、非製造業優位の図式にありますので、同指数は、2月の53.4から54.0に上昇すると予想されています。

見込み通りの為替相場の展開になれば、言わば「最後の悪材料」ともいえる米ドル安・円高が反転することで、重石が外れた日本の株価が、今週短期的に大きく上振れする展開も否定できません。

ただ、幸いにしてこうした日本株の上昇が生じたとしても、二段、三段の追い打ちとなる株価上昇は、今週より少し先のことになりそうです。というのは、日銀短観に表れているように、企業や、さらには家計の心理も、このところ冴えない展開だからです。

今週は心理を示す指標として、3月の消費者態度指数(家計の心理を表す)と同月の景気ウォッチャー指数(市井の企業などの心理を表す)が4/8(金)に発表されますが、世界市場の波乱などを受けて、慎重な心理が表れそうです。また4/7(木)には日銀のさくらレポート(この後の「理解の種」もご覧ください)で各地域の景気状況が報告されます。こちらも冴えない内容となりそうです。

この他の世界市場の材料としては、豪州で経済統計の発表が多いです。4/4(月)には2月の小売売上高が発表され、前月比の伸びは1月の0.3%増から0.4%増に拡大しそうです。同日には2月住宅建設許可件数が発表され、前月比は1月の7.5%減から2.0%増と、プラスを回復すると見込まれています。また4/5(火)発表の貿易収支は、1月の29.37億豪ドルの赤字から、2月は25億豪ドルの赤字と、貿易赤字が縮小すると予想されています。

こうした諸統計が予想通り堅調な内容となれば、豪ドルを支える方向で働きそうです。ただし、4/5(火)に豪州準備銀行の理事会が開催されますが、国内経済の堅調さにもかかわらず、まだ海外経済の不透明感が強いとして、金融政策の変更(利上げ)は見送られるでしょう。

Next: 盛りの花~マイナス金利失敗を指摘する声と、海外投資家のギャップ

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