悪化した場合は要注意も、基本的には一段高期待!
ドル円はリスクオフならドル高・円高、リスクオンならドル安・円安と、どちらにしても上値が伸びないパターンが続いていました。
しかしながら、先週からEU基金の創設、ドイツの財政政策、ECBの金融緩和と立て続けにユーロにとってポジティブな材料が出たことにより、ドカンと円売りが入って一段高となっています。
ドル以外にもユーロが買える状況、つまり円を売りやすい状況になったことが上昇の要因となっており、良好な数字が出れば、これまでよりも上値は伸びやすいでしょう。
想定レートは1ドル=108.50〜110.00円
109円台では入りにくいので、雇用統計前にやや反落して108円台に落ちてくれば軽くロングして雇用統計待ちでも良いでしょう。
108.40円には200日移動平均線が控えており、日足ベースで見ても108.50〜108.60円レベルは支えられやすそうですから、まずはここが下値目処でしょう。
ADP雇用報告の雇用の減少幅が非常に小さかったことを考慮するとサプライズもありそうで、まずは200日線を明確に割り込んだ108.30円に損切りを置いてロングというのが、基本的なトレード戦略となります。
もっとも、非農業部門雇用者数や失業率が悪かった場合、株価がどういった反応を見せてくるかが分からないので、その場合は一旦手仕舞い推奨です。
また、週末ですので予想より良好な結果が出たとしても、減少幅が−500万人未満となるなど、大幅な修正がなければ初動で手仕舞いしたほうが良いでしょう。
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本記事は『マネーボイス』のための書き下ろしです(2020年6月5日)
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による