日経平均は上昇トレンドの下落局面。現在は、売りポジション。買いポジションへの変更は2万2,750円を終値で越えること――正五角形の黄金比率で相場を読み解く「ペンタゴンチャート」の第一人者・川口一晃氏による最新分析をお届けします。(『☆ペンタゴンチャート分析<株式編>』)
※本記事は『☆ペンタゴンチャート分析<株式編>』(2020年7月12日号)の一部抜粋です。興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。本稿で割愛したビットコインの展望もすぐ読めます。
ペンタゴンチャートの見方
(1)ローソク足(値段)は各辺に沿って動いたり、各点に引き寄せられる
(2)各点が変化日になる
(3)各点に引き寄せられたもののその点に到達できなかった場合には反転する
(4)中心点の上方を通過すれば次のペンタゴンは上方か真横、下方を通過すれば真横か下方に付く
(5)時間の逆行は起きてはいけないこととされている
黄金比率で読み解く、日経平均、NYダウ、ナスダックの見通し
日経平均株価 もち合いが続く
先週のレポートでは、ACラインおよびADラインに注目した。もち合いが続く中、ペンタゴンのど真ん中の時間帯にあたるA点を通過することで、新しい流れが出るのか否か、つまり、もち合いから放れるのか否かがポイントになったからだ。実際には、A点を通過以降、ACラインに沿った動きを見せたのだが、先週末にはACラインより下放れ、結果的にはもち合いが続いている。
次の注目日は7月16日前後である。
A点水準:約2万2,200円
C点水準:約2万3,000円
D点水準:約2万1,000円
今週のポイントは、このままもち合いが続くのかということである。
<あくまでも個人的見解>
B点に注目したい。先週末にB点が位置する時間帯に到達した。したがって、B点が位置する時間帯が変化日となり、新しい流れが出るのか否かがポイントになるからだ。上値の重たい展開が鮮明になるのであれば、三角形ACDの中でD点を意識した動きになるであろう。堅調な展開に移行するのであれば、右肩上がりのACラインに沿った動きを見せることが考えられる。
<トレンドのポイント(長期)>
上昇トレンドの下落局面である。
あくまで参考売買ポジション(短期)
現在は 売りポジション 買いポジションへの変更は、2万2,750円を終値で越えることである。
(現在のシナリオ)
上値の重たい展開が続いている。右肩上がりのACラインから下放れてきている。しかも、B点が位置する時間帯に陰線が出現している。そして、右肩下がりのCDラインが上値抵抗線として控えているからだ。この場合、2万2,000円を割り込んでいくことになろう。
(第2シナリオ)
調な展開に移行する可能性がある。A点が位置するペンタゴンのど真ん中の時間帯以降も底堅く推移し、上値抵抗線ADラインを越えてきたからだ。この場合、2万3,000円台に乗せていくことになろう。
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