与党代表「故人への礼儀はないのか!」
自殺したソウル市長への記者会見が開かれて記者が、与党代表に「元ソウル市長のセクハラ問題、党として対応はするのか」を問うと、「故人への礼儀はないのかー」と怒りだしたようだ。
さらに質問した記者に向けて、イ代表は侮辱の言葉を放ったという。これが与党代表である。セクハラして言い逃れができないからと、自殺して逃亡したような男に礼儀?与党代表はセクハラ被害を受けた女性より、自殺したソウル市長の方がはるかに大事ということらしい。
※参考:【朝鮮日報コラム】「××の子ども」発言、謝罪をしないイ・ヘチャン – 朝鮮日報(2020年7月19日配信)
もちろん、これを知った韓国国民は怒り狂った。この件に対するネット上の声では、共感が219件:非共感が1万5,536件となっており、ほぼ与党代表に対して厳しい言葉を浴びせている。
「告訴した女性を必ず探し出して報復する」
斜め上の対応は、まだまだある。
今度はネット上で「告訴した女性を必ず探し出して報復する」という。いや、セクハラ被害を受けた女性に同情するならわかるが、なぜ報復なのだろう。
いったい誰がこのようなことを書いていたのかということ、どうやら過激な与党支持者らしい。つまり、支持者の中ではこの元ソウル市長の秘書が市長を殺したと認識しているわけだ。
自殺した市長をソウル市は5日間の特別市葬
そして問題となったのは、今度、ソウル市長をどう扱うかについてだ。
どうやら、ソウル市は5日間の特別市葬とするという。つまり、税金でソウル市長を盛大に弔うわけだ。そしてそれは、被害者女性に対する2次被害をもたらすだろう。
今回の与党やソウル市の行動は明らかにおかしい。女性への人権を完全に無視している。一方、この件について、文在寅大統領は沈黙である。
そして、もっとも驚いたのが次の事実だ。なんと、被害者女性はセクハラ被害をソウル市に相談していたという。
しかし、それをソウル市は組織的に「隠蔽」していたとされている。