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記者会見拒否でやりたい放題。コロナ禍で“雲隠れ”の首相に「いい加減にしろ」

6月18日の記者会見以来、安倍首相は野党が求める臨時国会招集や記者会見に一切応じていない。「Go To トラベル」について騒がれた際も、九州地方を中心に豪雨災害が起こった7月3日も、新型コロナウイルスの感染者数が1日で927人にも達した7月24日も、国民へのまともな説明はなかった。これだけ国民が不安を抱えているなか、的外れな政策ばかり強引に推し進め、だんまりを決めこむ姿勢はいかがなものか。

「国会で説明を」の声相次ぐ

野党議員からは安倍首相の雲隠れを批判する声が相次いでいる。

産経新聞によると、日本共産党の小池晃書記局長は27日の記者会見で「会見で説明できないなら国会に出てきてもらい、われわれが問いただすしかない。国会を開きたくないというのであればお辞めいただくしかない」と迫ったと伝えている。

朝日新聞は25日、立憲民主党の枝野幸男代表の発言録を報じており、「一番良いのは国会を開いて、国会の質疑を通じて、どういう根拠に基づいて緊急事態宣言を出さなくていいと思っているのか、本当にそういう状況なのか、発信すれば発信するほど、皆さんが安心できる。もし自信をもって緊急事態宣言を出さなくていいと思っているなら、自信をもって国会を開いていただきたい」との要求を紹介している。

閉会中審査には一度も出席せず、記者会見にも応じない雲隠れ期間は1カ月以上も経過したが、いつ国民が抱える不安に応える姿勢を見せてくれるのか。いつ国民が本当に求める対策を取ってくれるのか。そして、河井克行・案里両被告の買収問題の責任はどう取るのか。安倍首相が説明責任を果たすべき問題は山積みだ。

首相は何をしている?

では、安倍首相はいったい何をしているのか。都内で初めて1日の感染者数が300人を超えた7月23日は、私邸から一歩も外に出ず過ごしていた。昨日27日の首相動静をみてみると、午前中は来客がなく私邸で過ごし、午後1時2分に私邸発、午後1時16分に官邸着。午後5時から午後5時44分まで会議をし、午後5時57分に官邸発、午後6時21分に私邸着。それから来客はない。

先頭に立って国民を引っ張るどころか、ほとんど私邸にこもりっぱなし。一国の総理大臣がこれでいいのか。国民の不安や苦しみは、私邸にいるだけでは一生理解できないだろう。

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