日経平均は上昇トレンドの上昇局面にあり、現在は買いポジション。売りポジションへの変更は2万2,850円を終値で割り込むこと――正五角形の黄金比率で相場を読み解く「ペンタゴンチャート」の第一人者・川口一晃氏による最新分析をお届けします。(『☆ペンタゴンチャート分析<株式編>』)
※本記事は『☆ペンタゴンチャート分析<株式編>』(2020年9月6日号)の一部抜粋です。興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。本稿で割愛したビットコインの展望もすぐ読めます。
ペンタゴンチャートの見方
(1)ローソク足(値段)は各辺に沿って動いたり、各点に引き寄せられる
(2)各点が変化日になる
(3)各点に引き寄せられたもののその点に到達できなかった場合には反転する
(4)中心点の上方を通過すれば次のペンタゴンは上方か真横、下方を通過すれば真横か下方に付く
(5)時間の逆行は起きてはいけないこととされている
黄金比率で読み解く、日経平均、NYダウ、ナスダックの見通し
日経平均株価 ど真ん中の時間帯を通過
先週のレポートでは、C点に注目した。C点が位置する時間帯を通過することで、新しい流れとなっていくのか否かがポイントになったからだ。実際には堅調な展開が続き、上値抵抗線として存在していたADラインを越えている。
次の注目日は9月8日前後である。
A点水準:約2万4,200円
B点水準:約2万2,200円
C点水準:約2万1,000円
D点水準:約2万3,000円
今週のポイントは、ど真ん中の時間帯を通過することで、新しい流れが出てくるのか否かということである。
<あくまでも個人的見解>
D点に注目したい。ペンタゴンのど真ん中の時間帯にあたるD点を通過することで、新しい流れが出てくるのか否かがポイントになる。高値水準で同事線に近い小さなローソク足が頻発していることからも、週明けからの動きに注目したい。
<トレンドのポイント(長期)>
上昇トレンドの上昇局面である。
<あくまで参考売買ポジション(短期)>(利益を保証するものではなく取扱いに注意)
現在は、買いポジション。
売りポジションへの変更は、2万2,850円を終値で割り込むことである。
<現在のシナリオ>
堅調な展開が続いている。C点が位置する時間帯を通過した後も上昇が続いている。また、上値抵抗線であったADラインを越えてきている。そして、右肩上がりのDEラインが下値支持線として控えているからだ。この場合、2万4,000円台を目指すことになろう。
<第2シナリオ>
上値の重たい展開に移行する可能性が出てきた。D点が位置するペンタゴンのど真ん中の時間帯を通過することで流れが変わる可能性がある。高値で同事線が頻発しているからだ。この場合、BDEラインを割り込み、2万2,000円台に入っていくことになろう。