「ニュー香港島」は受け入れられるか?
ニュー香港島の建設予定地は、「アジアのハブ空港」と呼ばれる香港国際空港からも近い便利なロケーションである。今後20年に渡り建設を進め、最終的には28万軒の住宅を整備し、70万人の香港市民が暮らせるようにするという。
2047年には香港は、中国本土に返還されることが決まっている。
それまでは「一国二制度」が保証されていたわけだが、突然の「香港国家安全維持法」の導入で高度な自治が危ぶまれることになり、今年に入り香港では反中デモの嵐が吹き荒れた。
このところは激しいデモは見られなくなってきたが、世界屈指の金融都市としての香港の先行きに不安が高じたことは否定できない。
香港、珠海、マカオを結ぶ55キロの世界最長の高速大橋を完成させた中国である。新たな人工島の造成で返還間近の香港の未来を大きく変えようとしているに違いない。
ぶっちゃけ、岩を島に変えることはできるのだが、果たして人の心をどこまで変えることができるのか、注目に値するだろう。
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『浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』』(2020年10月16日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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