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日本株に追い風。バイデン新大統領は「強いアメリカ」を取り戻す=矢口新

NTレシオが40年来の高水準

NTレシオとは日経平均(Nikkei)を東証株価指数(Topix)で割ったものだ。東証をカバーするTOPIXはS&P500のように中長期の投資家が注目し、流動性の高い日経平均先物はヘッジファンドなどが利用することから、NTレシオが上がるのは投機的だとされている。このところ中長期の投資家は日本株を売り続けているので、その意味でもNTレシオが上がってきたと思われる。

また、日銀のETF購入方法が2020年5月以降、各ETFの「時価総額」に応じてから、「市中流通額」に応じてに変わったことも、5月以降のNTレシオの上昇に貢献していると思われる。時価総額ではTOPIX連動型が買われるものの、それらは日銀の買い占めにより流通額が減ってしまっているからだ。

NT倍率 月足(SBI証券提供)

NT倍率 月足(SBI証券提供)

また、この3月のNTレシオの変動率が約30%と、通常の6倍、約10億分の1の確率だったようだ。上記チャートの右側の下髭は、TOPIXの値動きに比べて、日経平均が大きく売り込まれ、また買い戻されたことを示している。

この時期は、まだ日銀がTOPIX連動型を買っていたことに加え、売り込まれるとGPIFなどが万遍なく日本株を買うことができるからだ。日経平均はヘッジファンドが売り込んだ。

いずれにせよ、高値更新は1つの買いシグナルとされている。

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image by:VP Brothers / Shutterstock.com
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相場はあなたの夢をかなえる ー有料版ー』(2020年11月9日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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