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アベノミクスは死なず。日経平均は4~5月に底値をつけ上昇を開始する=伊藤智洋

政治・経済スケジュールを踏まえた2016年の株価シナリオ

5月のサミットの前に底値をつける、4月26日、27日にFOMC、4月27日、28日に日銀金融政策決定会合というスケジュールを考慮すると、4月27日頃まで、積極的に下値を試す動きは考えにくい。

FOMC、日銀の政策が嫌気され、4月28日以降に価格が下げるとするなら、4月28日までの間で、14865円を若干割れた地点まで下げるだけで十分な利益を得られる値幅まで値を戻す動きになる可能性がある。

だとすれば、4月中に下げられる期間は、4月11日~20日頃までである。

3月14日以降の下げは、勢いの強い下げ場面が止まったという動きを見せてしまうと、積極的な売りがすぐに離散してしまう状況なので、勢いの強い下げの流れが継続する格好で下げて、底値をつけると考えられる。

以上のことを考慮すると、4月の安値は、8日の安値になるか、11~20日頃までにつけると考えられる。11日の価格が上昇すると、8日の安値に下値堅さが出てくるので、8日の安値が4月の安値になる可能性が大きくなる。

5月に安値をつける展開になるかは、28日以降の動き方を見て判断するしかないが、28日までに17000円程度まで上げていると、その後の価格が下げても、14865円以下になり難いという見方ができる。

シナリオを描く際には、たくさんの要素を考慮しているが、まずは上昇、下降の横ばいの考え方の違いに焦点をあてて書いた。これを知っただけでも、値位置の見方が違ってきたのではないだろうか。


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少額投資家のための売買戦略』(2016年4月10日号)より

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値動きには理由があります。一般的に言われているような確率や、需給の変化を見るだけでは、先のことなどわかりません。確率論や、統計データ分析をやりつくし、挫折を味わった経験があるからこそ、理解できた値動きの本質を書いてゆきます。

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