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今夜の米雇用統計は「戻り売り」で!強めの数字が出ても結局はドル安へ=ゆきママ

雇用の改善傾向は続くがそろそろ鈍化意識か

コロナ・ショック以後、米国の雇用統計は驚きを持って伝えられてきました。特に失業率に関しては、月平均で1%近く改善するなど雇用市場の急速な回復が意識される結果となっています。

しかしながら、今回の予想や先行指標を見る限り、そろそろ雇用の改善傾向も一服となりそうな点に注意でしょう。

先行指標の結果(青は改善・赤は悪化、数値はいずれも速報値)

先行指標の結果(青は改善・赤は悪化、数値はいずれも速報値)

やはりISM(全米供給管理協会)の発表した、11月の製造業の雇用指数が再び好不況の境目となる50.0ポイントを割り込んだことが大きいでしょう。コロナの第2波の影響が強く表れていると言えそうです。しかも、状況は悪化の一途を辿っていますからね。

また、事前の予想値を見ると、11月の失業率は6.8%と予想されており、前回の6.9%から0.1ポイントしか改善しない見込みとなっています。

この予想値通りの結果となってしまうと、雇用拡大ペースは鈍化、失業率もコロナ前と比べて高止まりが意識されそうで、ドル買い要因にはなりにくいでしょう。

予想外に強い数字が並べば反発は大きそうだが、基本は戻り売り!

かなりドル安気味に推移していることや、昨夜はファイザーが年内のワクチンの供給量を下方修正したことが嫌気されてリスクオフの円高に傾いたことも踏まえると、仮に今夜の雇用統計で強い数字が並べば反発は比較的大きくなる可能性があります。

とはいえ、ドル円の下押し圧力を振り切って大きく反発するためには、非農業部門雇用者数が+50〜60万人程度、失業率が0.5ポイント以上の改善を見せて6%台前半まで下がるといった、かなりのサプライズ的な数字が必要でしょう。

これまでも米国の予想外に強い経済指標を受けてドル高になる場面はありましたが、一巡すればいずれもドル安でしたから、かなり強い数字が出た場合でも上値を確認した上で戻り売りで対応すれば良さそうです。

ドル円(日足)チャート

ドル円(日足)チャート

基本的なトレード戦略としては、多少良い程度でドル円が反発して104円台に頭を出してくるのであれば、喜んで打診売りでしょう。

Next: 想定レートは1ドル=103.00〜104.50円

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