強行開催を目指していると思われた東京五輪について、二階氏が中止を示唆したことで大きな波紋を呼んでいます。「菅おろし」の布石との憶測も出てきました。(『今市的視点 IMAICHI POV』今市太郎)
※本記事は有料メルマガ『今市的視点 IMAICHI POV』2021年4月16日号の抜粋です。興味を持たれた方は、ぜひこの機会にバックナンバー含め初月分無料のお試し購読をどうぞ。
一枚岩じゃなかった東京五輪「強行開催」
菅政権も自民党も、一枚岩で強行開催をしようとしているかに見えた東京五輪。
しかし、TBSのCS番組の収録に登場した二階氏が、菅首相の訪米というタイミングにまるで合わせたかのように、新型コロナの感染がさらに拡大した場合、「東京五輪大会の中止も選択肢」との認識を示しました。
このことから、各方面で様々な憶測が飛び交い始めています。
二階氏は「五輪をぜひ成功させたい」と強調したものの、五輪による感染拡大の可能性を指摘されると、「とても無理だということだったら、すぱっとやめないといけない。五輪で感染をまん延させたら、何のための五輪かわからない」と発言。
完全に「開催中止も選択肢にある」ことを示唆したわけですから、メディアの報道も大騒ぎとなりました。
海外でも大きく報道「自民党の重鎮が開催中止の選択肢を示した」
その後、二階氏は慌てて「なにがなんでも開催するのか?と問われれば、それは違うという意味で申し上げた。開催に向け、しっかり支えていくことに変わりはない」と、中止示唆の印象を払拭しよう試みています。
しかし、その弁明も言っていることは対して変わっていません。
すでに海外のメディアでも「自民党の重鎮が開催中止の選択肢を示した」と大々的に報道されており、取り返しのつかない状況に陥っています。