今週の日本市場は、週末のG20財務相・中央銀行総裁会議で何が変わったということでもなく、再度調整感が出てきそうです。日経平均は上値を抑える75日MAや雲の上限に注目。(清水洋介の株式相場展望 -週報-)
今週の株価展望~各市場テクニカル分析と予想レンジ(4/17)
相場見通し
■米国市場
先週の米国市場は堅調な展開が続きました。為替も引き続ぎ落ち着いており、決算動向も特に気になるような決算を発表するものがあるということでもなく、また、新興国などへの懸念も少なく、かといって利上げ機運が盛り上がるでもなく、売り急ぐ材料がないという感じで堅調となりました。
今週の米国市場は引き続き懸念材料が少ないことから堅調な地合いとなりそうです。足元の企業決算の発表も特に懸念されることがない限り、強含みに推移していきそうです。ドル高懸念が出る、あるいは目先的な過熱感から利上げが取りざたされるということになるといったん手仕舞い売りに押される場面も出てくるのでしょう。
今週は月曜日にNAHB住宅市場指数が発表になり、火曜日には住宅着工件数が発表されます。水曜日には中古住宅販売が発表、木曜日には新規失業保険申請件数やシカゴ連銀活動指数、フィラデルフィア連銀景気指数、景気先行指数やFHFA住宅市場指数が発表されます。週末に半導体製造BBレシオが発表されます。
ただ、経済指標よりも本格化する決算発表に敏感に反応することになるのでしょう。
■日本市場
先週の日本市場は週末こそ上値も重くなったものの、堅調な展開となりました。特に理由があったということでもないのですが、4月初めからの持高調整の先物売りが止まったことから今度は一気に買い直されるという展開で大きな上昇となりました。
さすがに週末には手仕舞い売りもありましたが、底入れ確認となった感じです。
今週の日本市場は特に週末のG20財務相・中央銀行総裁会議で何が変わったということでもなく、再度調整感が出てきそうです。買戻しが一巡となったことや目先的な過熱感に加え、大きな地震があったことでのサプライチェーン問題なども取りざたされてきそうです。
米国市場が決算発表で売られるようなことがあれば、決算発表が始まる前に手仕舞いを急ぐ動きもありそうです。
今週は火曜日に百貨店売上高や半導体製造BBレシオの発表があり、水曜日には貿易収支や国内粗鋼生産、工作機械受注にコンビニエンスストア売上高が発表されます。木曜日にはスーパー売上高が発表され、週末には毎月勤労統計や第3次産業活動指数が発表されますが、特に注目されるものも少なく、相場全体としては目先の持高調整の売り買いに振らされることになりそうです。