つみたてNISAのラインナップは「リスクが大きい」
ここまで、つみたてNISAで購入できる投資信託は、金融庁が金融機関に都合の良い商品を排除したラインナップになった経緯をお伝えしました。
つまり、初心者にとって「リスクが少ない投資信託ではない」ということです。
つみたてNISAでは、手数料が安い下記のラインナップになっています。
・インデックス型
・バランス型
・アクティブ型
・ETF(上場しているインデックス型)
そしてインデックス型は、株式の指数に連動するものしかありません。つまり、どんな時でもトータルではプラスになるポートフォリオを組むのは難しいのです。
なので、預貯金が十分にあるのでしたら「年間40万円ならばリスクは大きくしましょう」ということなのです。つまり、初心者向けではなく「リスクは大きい」ということなんです。
生活費の6ヶ月分の貯金があれば、それ以外はすべて投資に回す。その手法は、つみたてNISAは向きません。
どうやって活用する?
では、どうやって「つみたてNISA」を活用するのがよいのか。
預金が生活費の2年分くらいあるならば、余裕資金で「つみたてNISA」を始めることです。
そして、はじめたら「20年間は売却しない」つもりで取り組むことです。少額ですが20年間の非課税期間がありますから、「複利効果」を効かせることで大きくお金を増やせるのが「つみたてNISA」の魅力です。
投資に大きな金額を回せない若い世代や、扶養の範囲内で働く方には向いています。長期で複利効果を効かせるのが、つみたてNISAのベスト投資方法ですから。
つみたてNISAで絶対にやってはいけない3つのこと
次の3つは、絶対にやってはいけません。
1)商品を頻繁に変更してはいけない
2)購入したら、売ってはいけない
3)リスクを考えずに商品を選んではいけない
この中で最も重要なのは、(3)の「リスクを考えずに商品を選んではいけない」です。商品を変更したり、売却もできませんので、最初の選び方が重要になります。
投資のリスクは、投資する国や投資する資産によって変わります。一般的には、「国内 → 先進国 → 新興国」の順、「債券 → 不動産 → 株式」の順でリスクが高くなっていきます。
債券や不動産単体の投資信託は、つみたてNISAでは購入できません。なので、自分のリスク容認度に合わせて、国内・先進国・新興国の株を選ぶとよいでしょう。
『教育貧困にならないために』(2021年4月13日・14日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
無料メルマガ好評配信中
教育貧困にならないために
[無料 ほぼ日刊]
人生で二番目に大きな買い物は、子どもの教育費。教育費を意識して貯蓄していますか?「実はコレだけ必要です」から、「学資保険でまかなえるのか?」「目減りしない資産管理」「我慢しない節約」「ゼロから稼ぐ方法」までを調べて実践したことを紹介しています。教育ローンに頼らず、老後資金も確保できる教育費の貯め方を伝授します。