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安倍政権がひた隠す「年金スキャンダル」 偽りの株高、代償計り知れず=斎藤満

安倍政権の「株価押し上げ」八百長芝居に使われたGPIF

この100兆円をこえる巨大な年金ファンドに目を付けたのが安倍政権です。

かつて「上げ潮派」と言われ、成長重視で株価を上げ、支持率を上げたい安倍政権は、2014年からこのGPIFの運用比率を大きく変更し、従来よりも日本株や外国株、外国債券への運用を大幅に拡大しました。

アベノミクスに期待して株高、円安が進んだのですが、これをさらに押し進めるためです。

現在約140兆円もの資金を預かるGPIFは世界一大きな年金ファンドですが、この巨人が動けば、それだけで相場が動きます。市場では「プールにクジラを入れたようなもの」との例えまで出ました。

安倍政権はGPIFの運用改革を「成長戦略」の柱としたのですが、従来の国債での運用を半分の35%に減らし、国内株で25%、外国株で25%、外国債券で15%運用する「リスク型」に変えました。

これだけ巨大なファンドが大量に株や外国資産を買うと言うので、市場はクジラについてゆくコバンザメのように、一緒になって株を買い、円を売りました。

このため、2014年度は消費税引き上げで国内総生産(GDP)はマイナス成長となったのですが、その中でも株価は大きく上昇し、翌年には日経平均が2万円を超え、ドル円は125円台まで円安となりました。

GPIFは結局、安倍政権の株価押し上げ、円安促進の「エンジン」として利用された格好です。それで株価が上昇し、円安が進んだので、一時はGPIFの資産そのものも株高と円安のダブル効果で大きく増える形になりました。安倍政権になってから毎年10兆円以上の資産増が実現したのです。

ところが、「好事魔多し」と言います。15年度になって流れは一転します。

Next: リスク資産中心のポートフォリオで自滅、15年度は5兆円の赤字に

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