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安倍政権がひた隠す「年金スキャンダル」 偽りの株高、代償計り知れず=斎藤満

安倍政権の見栄と短期利益を優先した年金運用は失敗する

バブルが弾ければ経済に大きなダメージとなることは、20年前に日本は嫌というほど経験しましたが、金融政策で無理したつけは、バブルに手を染めていない一般の年金受給者など国民に回ってきます

政権維持のために、金融政策に無理強いし、資産バブルを生みだした結果、所得格差、資産格差が拡大した上に、今後バブルが弾ければ、年金減額などの将来不安を生みます。

年金という国民の将来生活に深くかかわるものを、現政権の短期的な利益のために無理な運用をさせたことが、次の世代に大きな負担を負わせることになります。

安倍政権が隠蔽する「不都合な真実」

年金運用の損失発生は15年度だけでは済まない可能性があるのです。この「不都合な真実」を隠してもいずれわかってしまいます。

国民の年金を預かる立場の者は、その運用実態を国民に正直に正確に報告する義務があり、時の政権の「短期的な利益」でなく、長い目で見て国民の利益に供する努力が求められます。異常な金融市場にあっては、「博打に参加しない」判断も必要になります。

運用比率にこだわらず、嵐の中では「現金」で安全に逃げる柔軟性も必要です。国民の将来を担う年金の運用責任はそれだけ重いのです。

【関連】【年金】GPIFよ、おまえはアマチュアか? あり得ない運用成績隠し=江守哲

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本記事は『マネーボイス』のための書き下ろしです(2016年4月24日)
※太字はMONEY VOICE編集部による

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