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「不老不死」の鍵はAIか秘薬か。ジェフ・ベゾスとイーロン・マスクが対立、日本人の長寿遺伝子が研究対象に?=浜田和幸

世界第1位と2位の大富豪が「不老不死」というニューベンチャーをめぐって対立している。Amazon創始者のジェフ・ベゾスと、テスラCEOのイーロン・マスクだ。(浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』浜田和幸)

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※本記事は有料メルマガ『浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』』2021年9月10日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にご購読をどうぞ。当月配信済みのバックナンバーもすぐ読めます。

プロフィール:浜田和幸(はまだ かずゆき)
国際政治経済学者。前参議院議員。米ジョージ・ワシントン大学政治学博士。『ヘッジファンド』『未来ビジネスを読む』等のベストセラー作家。総務大臣政務官、外務大臣政務官、2020年東京オリンピック・パラリンピック招致委員会委員、米戦略国際問題研究所主任研究員、米議会調査局コンサルタントを歴任。日本では数少ないフューチャリスト(未来予測家)としても知られる。

ジェフ・ベゾスとイーロン・マスクの新たな戦い

新たな戦いの火ぶたが切って落とされたようだ。

戦うのは世界一の大富豪ジェフ・ベゾス氏と、第2位のイーロン・マスク氏である。

その戦場は「不老不死」というニューベンチャーに他ならない。

これまでベゾス氏はAmazonの大成功を追い風に、宇宙船ブルー・オリジンの開発にも熱心に取り組んできた。

また、マスク氏は電気自動車テスラで世界制覇を狙いつつ、宇宙船開発でもスペースXを立ち上げ、NASAとの間で宇宙船打ち上げ契約をほぼ独占している。

当然、2人はライバルで、犬猿の仲である。

マスクはAI、ベゾスは秘薬で「不老不死」の世界を模索

マスク氏といえば、最近では脳とAIの合体による人間のサイボーグ化を進める「ニューラリンク」と称するビジネスで世界の注目を集めている。

そこに殴り込みをかけるように、ベゾスがシリコンバレーの新興企業に出資を始めたのである。

この会社の名前は「アルトス・ラボ」で、いわゆるアンチエイジングから始まり、若返りと永遠の命を実現することを売り物にしている。

実は、ベゾス氏は以前から「延命長寿ビジネス」に関心が強く、これまでにも生命科学や細胞研究分野に多額の投資を重ねてきた。

ベゾス氏は去る7月にAmazonのCEOを退任し、これからは宇宙ビジネスに邁進すると宣言したばかりである。

その夢を実現するには「不老不死が欠かせない」ということらしい。

しかも、Facebookへの投資で大富豪の仲間入りを果たしたロシア生まれのユリ・ミルナー氏もアルトスへ出資しているという。「MIT技術レビュー」誌も特集を組む力の入れようである。

Next: イーロン・マスクは敵意むきだし。日本人の長寿細胞も研究対象に?

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