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「マイナス金利の効果を見極めていく」市場を敵に回した黒田総裁の詭弁=近藤駿介

これ以上何を「見極める」のか?日銀総裁としての資質に疑問符

これ以上何を見極めようとするのか。これまでの実績で正しい景気判断、金融政策がとれないのだとしたら、中央銀行総裁の資質に問題があるということ。

1. 十分なデータがあれば、誰でも判断を下せる。
2.有能なマネージャーは、データが不十分でも、判断を下せる。
3.完璧なマネージャーは、何も知らなくても、職務を全うできる。
(マーフィーの法則~スペンサーのデータの法則)

この法則に従えば、日銀総裁は「有能なマネージャー」のレベルに達していないということになる。

結論がすでに見えているマイナス金利政策の「効果見極め」は、結論を先延ばしにしたい日銀総裁に任せて、国民は日銀総裁の資質の見極めを早急に行う必要がある。こちらの結論を先延ばしにすればするほど、日本経済は疲弊するのだから。

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近藤駿介~金融市場を通して見える世界』(2016年4月29日号)より
※タイトル、本文見出し、太字はMONEY VOICE編集部による

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ファンドマネージャー、ストラテジストとして金融市場で20年以上の実戦経験を持つと同時に、評論家としても活動してきた近藤駿介の、教科書的な評論・解説ではなく、市場参加者の肌感覚を伝えるマガジン。

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