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1億円で早期リタイアは無謀。シンガポールで見た富裕層の実態とコロナ禍で帰国者続出のワケ=俣野成敏

富裕層は絶対に無駄遣いをしない?

俣野:織田さんの目から見て、富裕層の人たちと、私たち一般人との間に、異なった習慣や行動はありますか?

織田:総じて富裕層の人たちは、お金持ちだからといって、散財するようなことはしません。彼らは、お金の使い方をよく考えているからこそ、お金持ちになれたのだともいえます。

一般に、お金持ちというとスポーツカーを乗り回していたり、ブランド物で派手に着飾っていたりするイメージがあると思います。

でも実際の富裕層は、どちらかというと地味で、なるべく目立たないようにしています。もしかすると、「目立っても良いことは何もない」と考えているのかもしれません。

富裕層のお金の使い方は、両極端の人が多いような気がします。つまり、お金を使うところでは思い切って使う一方、使わないところではまったく使わないということです。

結局のところ、富裕層も普通の人たちですから、今まで通り普通に暮らしたいのではないでしょうか。

どうやって富裕層になったのか?

俣野:織田さんのお客さまは、日本人が多いと思いますが、どういう人が富裕層の仲間入りをしているのでしょうか。会社の株主なのか?投資家なのか?遺産相続でお金を手にした人なのか?いかがでしょうか。

織田:割合でいうと、ビジネスオーナーが多いと思います。自分で起業し、そのビジネスをバイアウトした人が、比率的には高くなっています。シンガポールにも、そうやって大金を手にした人が大勢います。バイアウトで多いのは、IT関係でしょうか。

俣野:もし、サラリーマンの方が富裕層入りしたければ、やはりビジネスオーナーになるのが近道だということですね。

もちろんサラリーマンでも、役員以上になれば多額の報酬は得られます。とはいえ、ベンチャーを除いた会社の役職は、ほぼ年配者で埋まっているのが実情ですから、若い人にはなかなかチャンスが回ってきません。

そのため、サラリーマンの中には一攫千金を狙っている人もいるようです。織田さんのお客さまの中で、宝くじに当たったりして大金を手にした人はいますでしょうか?

織田:宝くじに当たった人はいませんが、暗号資産で“億り人”になった方は、複数名いらっしゃいます。

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