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「2024年、トランプが大統領として返り咲く」いま誰が復帰を望み、暴力と分断を加速させているのか?=高島康司

日本では報道されないが、アメリカの分断はいつ内乱が起きてもおかしくないほど深刻な事態となっている。とくにトランプ支持者の過激化が目立ち、その支持者層も変化を遂げている。「トランプこそ白人の権利を回復する大統領である」との声が聞かれ、「暴力止むなし」との考えを持つ者も少なくない。(『未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ』高島康司)

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※本記事は有料メルマガ『未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ』2021年12月24日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

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水面下で進行するトランプ支持派の動き

いまアメリカの水面下で進行している危険な事態についてお伝えしたい。

いま日本では、アメリカについては緊張した米中関係の報道がメインで、国内情勢に関する報道はオミクロン株の拡大やインフレの亢進、そしてバイデン政権の目玉である2兆ドル規模の税制・支出法案の行方などに限定されている。

米国内で起こっているこれ以外の動きが報道されることはまれだ。

実はこの状況は、アメリカの主要メディアでも同じである。特に、今年の1月6日の衝撃的な連邦議会議事堂の突入事件で頂点に達した米国内の分断状況や、トランプ支持派のその後の動きなどについての報道は非常に少ない。

米主要メディアでは、アメリカはトランプ時代の混乱を乗り越え、なんとか統合性を保っているとの印象が演出されているように見える。

「2024年、トランプ氏が大統領として返り咲く」

そのようななか、アメリカの著名なニュース月刊誌、「ジ・アトランティック(The Atlantic)」に次のような題名の記事が掲載された。約30ページもある長文の特集記事だ。12月9日の掲載である。

「トランプの次のクーデターはすでに始まっている:1月6日は予行演習だった。ドナルド・トランプの共和党は、次の選挙を覆すためにはるかに有利な立場にある」

ちなみに「ジ・アトランティック」は、1857年にマサチューセッツ州ボストンで創刊された評論誌だ。そのクオリティーは非常に高く、150年以上に渡ってその評価を維持している。政治的なスタンスは中道左派、ないしはリベラル系として知られている。

この記事は、1月6日の連邦議会議事堂侵入事件以降のトランプ派の水面下の動きをつぶさに追い、2022年の中間選挙、そして2024年の大統領選挙ではアメリカに激震が走ることを予想した記事だ。内容は衝撃的だったので、アメリカの多くの主要メディアで報道され、注目されている。

まずこの記事では次のように述べ、2024年の大統領選挙ではトランプが共和党の統一候補になると断言する。

生物学が介入しない限り、ドナルド・トランプは2024年の大統領選で共和党の指名を受け、勝利するだろう。共和党は彼の虜になっている。この状況を打破できる相手はいないし、そうしようとする人もほとんどいないだろう。また、政治以外の分野での挫折、例えば起訴されたり、ビジネスで悲惨な状況に陥ったとしても、トランプの出馬を妨げることはない。むしろ、それが彼の権力への意志を強めるだろう。

2024年にトランプは、大統領として返り咲く可能性が高いというのだ。

Next: トランプ支持派の中心は、学歴の高いホワイトカラーの中間層

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