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これからの「格差」の話をしよう トップ1%が富を独占する世界のカラクリ

この世の支配者、パワーの源泉

もう少し、別の観点から見てみましょう。アメリカは、レーガンさんの時代の終わりごろから、

  • 世界一の対外債務国
  • 世界一の財政赤字国
  • 世界一の貿易赤字国

であることは、皆さんご存知です。ところが、30年もそんな状況を維持している。なぜ、そんなことができるのか? そう、米ドルが「基軸通貨」だからです。つまり、アメリカは、「世界通貨」の「発行権」をもっている(近年は、ユーロや人民元に、その絶対的地位を侵食されつつありますが)。

ところで、アメリカの中央銀行は「連邦準備銀行」(FRB)といいます。私のメルマガ読者の皆さんは、ほとんどご存知だと思いますが、アメリカの中央銀行であるFRBは、100%「民間銀行」なのです。

「トンデモ、トンデモ、トンデモ〜〜〜!!!」

そんな新規読者さんたちの大合唱が聞こえてきそうです。そうはいってもホントのことですから、ウソだと思ったら、興味をもって調べてみてください。誰でもアクセスできる情報として、ウィキペディアから引用しておきましょう。

連邦準備制度は株式を発行していないが、連邦準備銀行は株式を発行している。
ただし、合衆国政府は連邦準備銀行の株式を所有しておらず、各連邦準備銀行によって管轄される個別金融機関が出資(=株式の所有)義務を負っている。
また、個人や非金融機関の法人は連邦準備銀行の株式を所有できない。
出典:Wikipedia「連邦準備制度」

こんな短い文章ですが、物事の本質を示しています。

  • FRBは、株式を発行している(株式会社である)
  • アメリカ政府は、FRB株を所有していない
  • 個人、非金融機関は、FRB株を保有できない
  • 金融機関(=民間銀行)がFRB株を保有している

もう1つ、ここには書かれていませんが、「株主は非公開である」という事実もあります。ここまでの事実、意味を正確に理解しておく必要があります。

  1. アメリカは世界通貨の発行権を握っている(いた?)
  2. 世界通貨を発行しているのは、FRBである
  3. FRB株をアメリカ政府を保有しておらず、100%民間銀行である
  4. FRBの株主は非公開である

非公開なのでわからないですが、5〜6の大銀行がFRBの株主だろうと推測されているのですね。「5〜6の大銀行」というと、「銀行員うじゃうじゃ」思い浮かべますが…。しかし、5〜6の銀行には、それぞれ頭取がいて、大株主がいる。そうなると、皆さんの会社と同様、「支配者は極めて少ない」ことになるでしょう?

こういうことです。

5〜6の銀行のトップ → FRBを支配 → 世界通貨ドルを発行 → 世界に多大な影響

こういう構造になっていることは、丁寧に事実を追っていけば誰にも否定できません。

Next: なぜ、少数の人間が支配する構造が出来上がってしまったのか?

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