豊かに暮らせるのは独身世帯?それともファミリー世帯?
ここからは私の個人的な話ですが、私は自分の人生の時間軸を長くとって考えてみた結果、結婚して子を持つことが、自分にとっては合理的だと判断しています。
むろん最初からそういう打算があったわけではなく、付き合う中で自然な流れとして結婚に至ったわけですが、後付けで考えると理にかなっていたという話です。
例えば目先のことだけ見れば、独身の方が気楽かもしれない。結婚しても子どもがいない方が自由かもしれない。ただしそれは現役時代という短期的な話。
もっと将来を予測するとどうなるか。自分が70歳や80歳を迎えたときにどうなるか。
特に私の場合、人見知りで引きこもり傾向が強いため、孤独(というか孤立)を避けるという意味で家族の存在が重要です。
私程度のコミュニケーション力や社交性では、独身での老後は孤立・引きこもりまっしぐらのリスクがあるからです。
実際、いずれ両親が死に、姉も老いていく。学生時代の同級生も1人また1人とこの世を去っていく。
やがて自分自身が介護を受けなければならなくなる未来を想像したとき、どうやって暮らすのだろう?老人ホームや介護施設に入っても、ポツンとしそうな気がする。
いや、家から1歩も出ず、朝から酒を飲んで肝硬変やアル中で孤独死というのが、高い確率で予測できる(苦笑)。
そういう自分の老後を想像しても、配偶者、そして子どもがいる方が何かと安心です。
子どもを持つのは夫婦共通の娯楽
また、子を持つのは短期的には夫婦共通の娯楽という側面があります。たとえば赤ちゃんの時はペットのような感じでかわいいですし、親の呼びかけに反応しはじめ、できることが増えていくのを見るのも楽しい。あるいは息子とお酒を飲むような日がやってくるかもしれない。
休日の娯楽の幅も広がります。これが独身の一人暮らしなら、夏にプールへ行ったり、キャンプやバーベキューなどはやらなかったと思います。
わが家では高校を卒業したら家を出て自立させる予定なので、あと10年ちょっとで夫婦二人だけの生活になります。
そしてその後、子どもが結婚して孫を連れてくるようになれば、また違った楽しさがあると期待しています。
老夫婦2人だけの静かな老後にときどき、子と孫たちがワイワイとやってくるのも刺激があって楽しいだろうなあと。
これは私自身の親を見て感じることで、3人の子がそれぞれ孫を連れてくるととっても賑やかで、親はそれを満足げに見守っていました。
かように、自分自身の性格・資質を認識し、長期的なライフスタイルがどうなるかを予測した結果、結婚して子を持つ方が、トータルで考えると自分の幸福に寄与するという判断です。