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結婚は損か得か。「お金がなくて結婚できない」は間違い、低年収の若者ほど早く結婚すべき理由=午堂登紀雄

収入が低いから結婚できないという話をよく耳にします。でも、本当にそうなのでしょうか?むしろ収入が少ない人ほど結婚したほうが得ではないでしょうか?独身生活と結婚生活では、どちらのほうがお得なのかを冷静に比較してみましょう。(『午堂登紀雄のフリー・キャピタリスト入門』午堂登紀雄)

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※有料メルマガ『午堂登紀雄のフリー・キャピタリスト入門』2022年2月7日号の一部抜粋です。興味を持たれた方は、ぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:午堂登紀雄(ごどう ときお)
米国公認会計士(CPA)。1971年生まれ、岡山県出身。中央大学経済学部 国際経済学科卒。株式会社エディビジョン代表取締役。一般社団法人 事業創造支援機構代表理事。

「収入が少ないから結婚できない」の嘘

よく「収入が少ないから結婚できない」という悲観的な意見が主に男性からあるようですが、私はほとんど関係ないと思っています。

なぜなら、夫婦共働きであれば問題ないことが多いからです。

これはおそらく男性側に「男が稼いで家族を養わないといけない」という思い込みがあるのだと思います。

男女同権という考え方が強くなっている昨今、協力すればいいだけの話で、どちらかが主導しなければならないというものでもないでしょう。

収入が少ないからこそ結婚した方がいい

実際に自分が年収200万円でも、相手も共働きで200万円あれば、世帯では年収400万円となり、収入は2倍です。

一方、一緒に住めばいろんなコストを共有できるため、支出も抑えられます。たとえばお互いに一人暮らしのカップルが結婚すれば家賃が下がり、水道光熱費も基本料金分は削減できます。

スマホなども家族割で安くなります。パケットシェアなどもできる。

食事も1人分よりも、2人分をまとめて作った方が安い。1人なら作るのも面倒で外食やコンビニ弁当になりやすいところ、2人なら家で料理して食べようというインセンティブも働くでしょう。

また、計画的な支出や貯蓄も可能です。独身なら特に制約がありませんから自由にお金が使えますし、誰からも文句を言われません。

しかし、家族ができれば収入をすべて使ってしまうわけにはいかないでしょう。趣味にばかりつぎ込んでいれば、配偶者からも指摘が入るはずです。

子どもができれば保険への加入を検討したり、将来の教育費のために貯蓄をすると思います。マイホームの購入も、この頃に検討を始めると思います。お金のことを予測し備えるようになります。

仮に自分がリストラされて職を失っても、配偶者が働いていればなんとか耐えられるでしょう。

あるいは風邪などをひいたとき、1人暮らしでは寝込んでいては食事もままなりませんが、配偶者がいれば薬を買ってきてくれたり、食事を作ってもらえる。すると、寝込んで失う機会損失を最小限に抑えることも(理論上は)可能です。

極端な話、家に忘れた大事な書類を配偶者が会社まで届けてくれてプレゼンの失敗を防げる、ということもあるかもしれません(マンガの話ですかね?笑)。

住宅ローンを組む時も、配偶者がいれば連保に入ってもらって、世帯収入で審査してもらえば、信用枠も大きくなるし、審査も通りやすくなります(配偶者が過去にクレジットカードで延滞してて否決、ということもありますが…苦笑)。

つまり「収入-支出=利益」に当てはめてみれば、結婚した方が利益が大きくなりやすいわけで、そう考えると収入が少ないから結婚しないではなく、むしろ「収入が少ないからこそ結婚した方がいい」ということになります。

Next: 自己中の人・メリットを求める人は結婚に向いていない

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