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旧ソ連崩壊後の略奪社会を鎮圧してきたプーチンの胸の内。「行き過ぎた資本主義」に罪はないのか?=田中優

カネの支配ではなく「共感」を軸にした社会へ

実際、今、世界人口の半分の人々が保有する資産は、たった8人の大金持ちが保有する資産と同額になっている。
※参考:この8人の大金持ちは、世界人口の半分と同等の資産を持っている – ハフポスト NEWS(2017年1月17日配信)

それをさらに増やしたい人々によって、すべての環境価値や自然資産が保有されてしまう社会になろうとしている。

少なくともロシアでは、それを解体したのがプーチンだった。「戦争反対」を叫ぶことは「現状肯定」ではないし、大統領とはいえ個人に過ぎないプーチンが良いとは思わない。

しかし、この地球をごく一部の人たちの所有物にはしたくない。旧ソ連崩壊で起きた事態は、資産すべてを「無主物」にして、新たな「無主物先占」を競う「略奪社会」そのものだった。

世界をカネで支配するのはおかしいし、人々を被害者にしかできない社会もおかしい。カネで格差を作るのではなく、人々の共感をベースとした社会に作り変えなければならない。

このウクライナの紛争を、新たな社会に向けての教訓にしなければならないと思う。

実際、中東で起きた戦争の多くは、西側諸国・企業の利権確保が目的だった。いわば中東の戦争は西側のロジックが生み出した戦争だった。今回のウクライナ戦争は、西側の資本主義に対抗するために、ロシアが起こした戦争と考えることもできる。もちろんどちらも正当化することはできない。

大事なことは、メディアが垂れ流す情報を鵜呑みにするのではなく、いかにして家族を守っていくかという視点ではないか。

私はそこに、 「新たな共感を軸にした社会」 を創造したい。

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※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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