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プーチンの経済制裁「困ってるふり」に騙されるな。資源高止まり作戦で米国のインフレはさらに加速へ=角野實

ロシア経済制裁の効果を期待しないほうがいい

ロシア・ルーブルが弱いという意見が散見されますが、強いドルよりも強いルーブルを見てロシアが破綻するという意見は聞くに値しません。

今後、ルーブルが下がる可能性は、テクニカルデフォルトと認定されるような状況で、格付け会社に何の信用があるのか?という問題をも孕みます。しかし、デフォルトをしたとしても、西側社会が勝手にデカップリングをした結果で、ルーブル経済で生きていくロシアには大きな影響があるとは思えません。

その一方で、侵攻がうまくくいくかどうかは別問題です。経済的には西側政治家やメディアが騒ぐほど影響は大きくはないであろう、ということです。

そして、数か月以内に制裁の効果が出ると喧伝していますが、出なかった場合はどうするのであろうか?と思います。

現実的に北朝鮮は制裁されてもさらにミサイルの発射を続け、中国は米国の要求を巧みにかわしている現実を見てください。制裁というものの効果など疑問だらけなのが過去の例証なのです。

「過去最大の圧力」とまで言って効果が出ない場合の想定が必要です。去年の11月、米国の戦略石油備蓄(SPR)放出を画期的な取り組みだと喧伝していましたが、原油はそのとき以上に高くなっています。そういう効果検証もされていません。

今回の制裁が今までと違うのであれば、結果が求められるということです。

中国・ロシアの資源高止まり作戦で米国のインフレは進行する

となると、中国・ロシアが資源を高止まりさせ、米国のインフレを進行させようという魂胆が夏以降に徐々に明らかになってくるでしょう。

この実績は2014年から資源価格が高騰したのと同じことで証明されています。チャイナ・ショックによってG2構想は潰えましたが、今回も同じ失敗をするほど中国は間抜けだと私は思いません。むしろ口ではったりばかりを言っているバイデンの方が、よほど滑稽に見えます。

おそらくこのインフレは数年続くと考えています。

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  • インフレはまだまだ進行すると思います(4/13)
  • 今年のパフォーマンスは資源になるだろう、大商品の時代がやってくる(4/12)
  • 現金の価値が高まる社会(4/11)
  • どうやれば侵攻が収まるのか?(4/10)
  • なんかおかしいと感じませんか?(4/8)
  • バイデンはぼろ負けプーチン勝利(4/7)
  • ISM非製造業について(4/6)
  • ドル円のおさらい(4/5)
  • マーケットはある程度見えている、とは思います(4/4)
  • ロシアが西側同盟に楔を打つ、予定通りの行動(4/3)
  • やはり転換してきたマーケット(4/1)

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  • ドル買いが終わった今後はどうなるのか?(3/31)
  • 元に戻ったのだろうか?(3/30)
  • 日銀は円安容認なのか?(3/29)
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  • 石油ショックの意味(3/6)
  • マーケットも、考え方も偏りすぎはよくない(3/5)
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  • やはり3月1日はあたまになる可能性? とウクライナはやっぱり茶番(3/2)
  • 露中銀のドル使用停止の意味(3/1)

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2022年2月配信分
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  • とんだ茶番劇のウクライナ情勢(2/22)
  • わからなければ少しの未来をみればよい(2/21)
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  • 原油にストラドルが入ったことを確認(2/15)
  • ウクライナはどうなるか?(2/14)
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image by: Harold Escalona /Shutterstock
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角野實のファンダメンタルズのススメ』(2022年4月13日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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