ジェノサイドはなぜ起こるのか?
人というのは、暴力性をもった生き物です。私も暴力反対派なのですが、ある状況に追い込まれると、人間本来にプログラミングされた本能から暴力性が発動されるそうです。
「多勢に無勢」という言葉がありますが、自分のテリトリーに仲間数人といたときに、外部の人間が少数入ってくると、テリトリー側の人間は、その外部からの侵入者を攻撃するという習性が人間にはあるそうです。これがチンパンジーであれば、八つ裂きにして殺害をしてしまうそうですが、その後、攻撃した人間に、あなたはなぜそんなにも激怒したのかと問うと、怒っていない、と平然と答えるそうです。
これはSNSの炎上商法と似ているな、と私などは思うのですが、炎上するような発言をして、そこら中から叩かれる。つまり道徳心や正義心というテリトリー外の発言をすると異分子とみなさて、みなで総攻撃をする。やっている方は全く罪の意識がなく、特段、怒ってもいないということは、みなさんもご存じでしょう。結果として攻撃された側が、自殺とか最悪な展開になって、自身の罪深さに気づくというのに似ているなと思います。
ロシアによるキーウ近郊でのジェノサイドも、これと似ているのではないかと思います。ロシアは他国のテリトリーに侵入し、テリトリーを制圧しようとしている。そんな中に一般市民が散歩をしたり、外出をしているところを見られれば、異分子と判定をされて攻撃をされる、結果は悲惨なことになる、ということです。
つまり、自分が守ろうとしているテリトリーの中に異分子が入ってきたことによって、人間の攻撃性が刺激され、本能的に人間は言論や暴力によって攻撃する習性がある、そこに怒りの感情はない、無意識にやっている、という習性があるものなのだ、ということらしいです。
円安のテリトリーに「円高異分子」が侵入した?
現在の円安も似たようなものだな、とは思います。
円安というポジションを持ったものは自身の安寧のテリトリーを保有しており、そこに異分子の円高ポジションを持ったものが侵入すれば、円安ポジションの人たちは円高ポジションを保有するものに損切りするまで総攻撃を加える……という構図なのであろうと勝手に解釈をしています。
時間が経過すると、ほとんどの人はそのことを忘れてしまう。そして異常状態の修正が行われることになる、ということだと思います。
暴力は絶対にいけない、というのが地球上の人間のコンセンサスとなっていますが、自分だけは平和主義者なんて思ってはいけない。なぜなら、人間の本能には自身のテリトリーに異分子が侵入すれば、それを排除する習性があり、その習性を自分自身も持っているということをやはり認識しなければいけないなと感じます。