fbpx

ビットコイン相場は年内低迷も2026年に1000万円超えか。2つの追い風とメキシコ億万長者の強気発言=高島康司

メキシコの億万長者の発言

また、ビットコインの個人投資家が集まる「テレグラム」などのSNSで注目されている話題の1つが、メキシコの億万長者の発言である。

メキシコの億万長者でビットコインに強気な発言で知られるリカルド・サリナスは、最近のインタビューで、ビットコインはゴールドよりも高い信頼性が期待できると発言し、話題になっている。

インタビューのなかで、資産ポートフォリオの60%がビットコインとビットコイン株式で構成されているサリナスは、ゴールドが非常に操作されやすいと述べる。

「ここからが本題だ。ゴールドを操作するのは簡単だ。考えてみてください、ゴールドの価格はロンドンで固定されています。先月のロンドン金属取引所でのニッケルの件を見てください。つまり、全体が全面的に詐欺なんだ」

「グルーポ・エレクトラ・コングロマリット」の会長を務めるメキシコの億万長者であるサリナスによると、ビットコインの価格はゴールドの価格ほど簡単に操作できるものではないという。

「ビットコインにはゴールドのような問題がない。持ち運ぶ必要もないし、保管する必要もない。そして最も重要なのは、価格を操作するのが非常に難しいということです。なぜなら、24時間いつでも取引できる場所が世界中にたくさんあるからです。ゴールドとは違うでしょ?」

資産が123億ドルの価値があるとされるサリナスも、自分の家族は代々ゴールドで価値を蓄えてきたが、ビットコインに出会ってすべてが変わったという。

「私の家族、つまり私の父と祖父は、ずっとゴールドの虫だったんだ。そして、不換紙幣に対する解決策はゴールドだと考えていました。そして、私たちはいつもそれに賭けていたようなものです。そして、それは実際に役に立ちました。ある時は、とても役に立ちましたが。でもゴールドには様々な問題がありますが、ビットコインのことを知ったとき、すべてが変わりました。ビットコインにはゴールドの問題がないからです」

サリナスはこのように発言し、ビットコインはゴールドよりも安定した資産になり得ると強く主張した。ビットコインを極めて肯定的に捉えるサリナスのような強気の見方は、暗号通貨市場の「クジラ」には一般的になりつつある。サリナスの見方はこれを象徴的に表現している。

資産としての信頼感が高まるビットコイン

では、ビットコインの相場は今後どうなるのだろうか?

これまでの動きを見ると、これからも短期的には20%を越える暴落もありそうだが、ビットコインの資産としての信頼度は機関投資家や「クジラ」の間で高まっているので、中長期的には相場は上昇するように見える。

だが、果たしてそうなるだろうか?ビットコインを中心とした暗号通貨の相場予想では比較的に定評のある「The Economic Forecast Agency」の相場予測を見て見よう。

予測は英語だが、単位を円に変換してある。

ちなみにここは、既存のヒストリカルデータに基づき、数学的・統計学的な手法で予測を行うところだ。その際、周期的な再来、市場指標の相関関係、投機家にとっての金融商品の利用可能性と魅力の変化、電子取引とアルゴリズム取引の成長、規制当局の介入度、重要なイベントの頻度など、重要度の異なる要素を考慮に入れていると主張する。

次頁で予測を紹介する。

Next: 2022年は低迷も、2026年には1,000万円超え?ビットコイン長期予測

1 2 3 4 5
いま読まれてます

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

MONEY VOICEの最新情報をお届けします。

この記事が気に入ったらXでMONEY VOICEをフォロー