fbpx

ビットコイン相場は年内低迷も2026年に1000万円超えか。2つの追い風とメキシコ億万長者の強気発言=高島康司

しばらくは下落トレンドか

「米FRB」は、この5月3日から4日にかけて開催された「FOMC」で利上げを正式に発表した。いまは、このときに暗号通貨の市場がどう反応するか見守っている状況だ。

しかし、しばらくの間は下落トレンドが続くとする観測が多い。ビットコインの相場は400万円を割り込むのではないかという予測もある。

その理由はビットコインの相場と株式市場との連動性の強化である。ビットコインの下落は、アメリカの株式市場の同程度の下落に匹敵し、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数との相関は4月中旬に0.99に達している。これは1.00を連動性の最大数値とした指標なので、連動性は非常に高い。2つの資産は一直線に一緒に動いていることになる。

この驚異的な相関関係は、ビットコインの価格を引きずり込む重力場と考えられる。

これからさらなる利上げや半導体の供給懸念が続くと思われるので、株価とともに、ビットコインは今後も暴落する可能性が指摘されている。20%の下落予測も出ている。これは420万円前後の水準だ。

おそらく今週から来週にかけても下落トレンドは変わらないだろう。

「クジラ」による買い

しかし、こうした状況でも将来の上昇トレンドへの転換の予兆となる動きも見られる。暗号通貨市場に投資をしている「クジラ」つまり大口投資家の動きである。

残高が1,000BTC以上(約50億円以上)のアドレスが、2021年9月以来高水準で伸びているのだ。

複数のアナリストは、現在の「クジラ」のビットコイン保有数の増加を楽観的な指標として捉えている。それというのも2021年11月にビットコイン価格が史上最高値の777万円に急騰する前にも、同様の変化があったからだ。今回の相場の下落を近い将来の上げ相場の予兆として見ているのだ。

はたしてどこまでそのような楽観的な見通しが成り立つのか分からないが、少なくとも悪いニュースではない。注目すべきだろう。

Next: 価値はさらに上がる?中央アフリカもビットコインを法定通貨化

1 2 3 4 5
いま読まれてます

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

MONEY VOICEの最新情報をお届けします。

この記事が気に入ったらXでMONEY VOICEをフォロー