天才投資家ジム・ロジャーズが保有する日本株銘柄とは？インタビューで語った急上昇相場の到来時期＝花輪陽子

2022年7月24日ニュース

上昇の波に乗るには、常にマーケットに参加し続けること

株は下がり続ける時、数年間停滞をする時はありますが、一瞬の間に急上昇することも見られます。その波に乗るには日頃から投資を続け、どんな状況でもマーケットに参加している必要があるのです。

経済評論家でベストセラー作家の山崎元氏の見解も興味深く、良記事です。山崎氏も一旦売って買い戻すことは至難の業なので、保有して数年戻りを待つほうがよいと述べています。
※参考：株価の低迷はいつまで続くか、「株の死」は訪れるのか | 山崎元のマルチスコープ – ダイヤモンド・オンライン（2022年7月6日配信）

ロジャーズ氏にも追加で取材したところ、ドル・コスト平均法はしばしば良い方法であることが証明されているということで、会社員の場合は毎月の収入の中から機械的に積立を継続するのはわるくないのです。

もちろん、投資をする上で自分が何をしているかをきちんと把握をしておく必要があるとロジャーズ氏は繰り返し言います。

本書で世界の動きをしっかりと学んだうえで、ビジネスや投資の機会を読者の方に掴んでいただければインタビューアーとしてこの上なく嬉しいことです。

ロジャーズ氏が購入している日本株インデックスは

7月21日にロジャーズ氏に追加で取材をしましたが、今でも日本株ETFを保有しているということでした。日本銀行のほうが彼よりもお金をもっているので、それにフォローするということです。「金融緩和の継続は投資家にとってはよいことだが、日本の将来にとっては非常に懸念すべきことだ」と言っていました。また、「世界的にインフレが続く中、農業に投資をするとよい」と述べていました。

ロジャーズ氏が実際に購入しているという日本株インデックスの銘柄名をご紹介します。

ナスダック市場に上場している米ドル建ての小型株のETFを購入しているということでした。

・WisdomTree Japan Hedged SmallCap Equity Fund（DXJS）
https://www.wisdomtree.com/etfs/equity/dxjs

日経平均株価は史上最高値を付けた1989年の3万8,915円から遠く乖離しているために、最高値に近い米国株よりも割安だと言っています。また、中央銀行が株を買っているという理由が大きいようです。

彼はETFに大差はないので同じ銘柄を必ずしも買う必要はないし、TOPIXや日経225など各自が判断して買えばよいということでした。