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天才投資家ジム・ロジャーズが保有する日本株銘柄とは?インタビューで語った急上昇相場の到来時期=花輪陽子

世界的投資家として知られるジム・ロジャーズ氏に2021年10月より2022年5月まで、数ヶ月に渡ってシンガポールの自宅にてインタビューを行いました。ロジャーズ氏は現在の相場について、「野球の試合にたとえると、最終回に入っている」と言います。どういうことか?インタビュー内容をまとめた新著『世界大異変-現実を直視し、どう行動するか』からジム・ロジャーズ氏の相場観のエッセンスと、保有しているという日本株銘柄についてご紹介します。(『花輪陽子のシンガポール富裕層の教え 海外投資&起業実践編』花輪陽子) ※この記事は音声でもお聞きいただけます。

【関連】天才投資家ジム・ロジャーズは「現金はゴミ」の時代に何を買う?3つの投資先を明言=花輪陽子

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プロフィール:花輪陽子(はなわ ようこ)
外資系投資銀行を経てFPに。2015年からシンガポールに移住。ジム・ロジャーズ著『日本への警告 米中朝鮮半島の激変から人とお金の動きを見抜く』(講談社+α新書)をインタビュー監修。『シンガポールで見た日本の未来理想図』(講談社+α新書)『夫婦で貯める1億円!』(ダイヤモンド社)など著書多数。「ホンマでっか!?TV」「有吉ゼミ」などテレビ出演や講演経験も多数。

天才投資家ジム・ロジャーズ氏にインタビュー

こんにちは。シンガポール在住、ファイナンシャル・プランナーの花輪陽子です。

ジム・ロジャーズ著『世界大異変-現実を直視し、どう行動するか』(翻訳:花輪陽子, アレックス・南レッドヘッド/刊:東洋経済新報社)を上梓し、7月22日に発売となりました。

2年以上にわたるコロナ禍とロシアによるウクライナへの侵攻によって、世界が不安に包まれており、食料やエネルギー価格は高騰を続け、日本でもガソリンや電気代が高騰し、電力も逼迫しています。

また、20年以上の長期にわたって上昇してきたアメリカの株式市場に対する不安も高まり、急激な円安に対する不安を感じている人も多いです。

そんな中、世界的投資家として知られ、主にお金の流れを読むことで数多くの予測を的中させてきたジム・ロジャーズ氏に2021年10月より2022年5月まで、数ヶ月に渡ってシンガポールの自宅にてインタビューを行いました。

コロナショック直後の2020年5月に刊行した前著『ジム・ロジャーズ 大予測』(著:ジム・ロジャーズ/翻訳:花輪陽子, アレックス・南レッドヘッド/刊:東洋経済新報社)では、ラリー(再上昇相場)の到来、商品相場のさらなる上昇、仮想通貨への政府の規制、米国経済の陰り等を的中させるなど、世界経済やマーケットの潮流を的確に予測してきました。

今後の世界の経済、金融、マーケット、そして社会はどうなるのか。また、ロシアによるウクライナ侵攻は、長期的な国際政治や地政学的動向にどう影響するのかを『世界大異変-現実を直視し、どう行動するか』にまとめました。

「野球の試合にたとえると、最終回に入っている」

コロナ危機後のラリーの行方はどうなるのかをジム・ロジャーズ氏に聞いたところ、「野球の試合にたとえると、最終回に入っている」という表現が非常に興味深かったです。

「ちなみに、ゲームのスタートは2009年~2010年の秋の最安値付近で、それがバブルの初回イニングである。その頃、ほとんどの投資家は相場に失望をしていて、安値で株を損切りし、二度と株の話をしたくないという空気に包まれていた。

現在、このバブルは最終回に入っていると思う。もちろん同点になっていれば延長線に突入してしまうが、このブル相場にもゲームセットが近づいていることは間違いない。そして、バブル崩壊のサインはいろいろ見えている。

今まで投資をしたこともない新規参入者が「投資で儲けるのは簡単だ」と言い、SPACという特定買収目的会社があちらこちらに出てきている。SPACは百年以上前から存在しており、当時と呼び方は違っているものの同じ目的の会社の数が急増している。」

日本でも日銀の金融緩和からカネ余り状態でまったく売上が立っていないような会社でもお金を借りることができる状態になっています。

また、日本は上場も比較的簡単にできるので、「こんな会社が」という会社も上場してしまっているのが現状です。

しかし、景気が悪くなり、貸し剥がしなどがあればこれらの会社の多くは吹き飛ぶでしょう。

個別株に投資をする際には十分に気を配りたいものです。また、スタートアップへの就職も今はよくても景気が悪くなると倒産などもあるのでリスクを承知の上で考えるべきでしょう。

実際に我が家もリーマン・ショックの時に外資とスタートアップで働いているカップルだったので、夫婦同時期に失業をしたのです。

ジム・ロジャーズ氏の教えとしては、歴史は韻を踏み、場所や時を変えて同じようなことが起こり続けるので歴史から学ぶべきということは根底にあります。

「今回は違う」ということはなく、私たち人類は人間の本質などから逃れることはできないのです。

Next: ロジャーズ氏は何を買う?「日本の不動産もバブルになりかけている」

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