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日本和装HD、着付け教室やイベントなどの好調により、2Q累計営業利益は前年比+9,000万円の2億3,500万円

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2022年8月12日に発表された、日本和装ホールディングス株式会社2022年12月期第2四半期決算についての説明動画の内容を書き起こしでお伝えします。

目次

道面義雄氏:本日はお忙しい中、2022年12月期第2四半期決算説明動画をご覧いただきありがとうございます。日本和装ホールディングス株式会社代表取締役社長の道面義雄でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

はじめに2022年12月期上半期の決算概要、続いて当社のトピックス、最後に今後の取り組みについてご説明します。

業績ハイライト

2022年12月期上半期の業績ハイライトをお伝えします。当上半期は「やります!もっと着物、自由化宣言」をキャッチフレーズに、「完全手ぶら教室」や「時短教室」などさまざまなサービスを導入し、今までにない着付け教室の展開を行うことで新たな顧客層を獲得しました。

全国19会場で開催された「きものブリリアンツ地区大会」に多くのお客さまが参加されました。また「はかた匠工芸ツアー」は、コロナ禍以降に実施されたツアー・イベントの中で過去最高の集客数を得て好調な結果となり、グループ会社のシナジー効果も発揮しました。

産地や商材をしっかり打ち出したツアー・イベントの企画を実施したことで、販売仲介の取扱高が好調に推移しました。毎年恒例のイベント「遊々会」「縁の会」には約2,000人が参加し、「遊々会」東京会場の取扱高は過去最高になりました。

以上の結果、当第2四半期連結累計期間における段階利益は前年を上回る黒字を達成しました。

今期は新規および既存顧客向けの教室や催事が好評であり、販売仲介の取扱高が好調に推移したことから、前年を上回る業績を上げることができました。

連結損益計算書

上半期の業績について、連結損益計算書を元にご報告します。売上高は23億9,100万円で前年同期比プラス6,800万円となりました。売上高増加の主な内容としては、販売仲介手数料売上高が前年同期比プラス4,600万円となったこと、商品売上高が前年同期比プラス3,000万円となったことが挙げられます。

販売費および一般管理費は19億6,700万円で前年同期比プラス1,500万円となり、営業利益は2億3,500万円で前年同期比プラス9,000万円、経常利益は2億3,000万円で前年同期比プラス7,700万円となりました。

売上高 上半期推移

スライドのグラフは、近年の上半期の売上高推移を示しています。今年度の上半期については、新規および既存顧客向けの催事の好評等の要因により、売上高23億9,100万円となり、前期比で6,800万円増加しています。

営業利益・利益率 年度別推移

こちらは、近年の上半期の営業利益と営業利益率をグラフに表したものです。今年度の上半期については、新たな着付け教室の展開、ツアー・イベントの好調により、営業利益は前年を9,000万円上回る2億3,500万円を計上し、営業利益率も3.6ポイント増加しました。経常利益と当期純利益も、前年を上回ることができました。

連結貸借対照表

2022年上半期を終了した時点での当社の財政状態について、連結貸借対照表にてご報告します。流動資産が83億7,500万円で、前期末比マイナス1億7,800万円となりました。そのうち現金および預金については26億4,300万円で、前期末比マイナス2億2,700万円となっています。

現金および預金の減少は、法人税等の納付や借入金返済、配当金の支払が主な要因です。資産合計は87億4,000万円で、前期末比マイナス2億1,700万円となりました。負債は53億9,000万円で、前期末比マイナス2億7,100万円に、そのうち有利子負債については43億6,000万円で、前期末比マイナス8,300万円となっています。

純資産は33億5,000万円で、前期末比プラス5,300万円となりました。自己資本比率は38.3パーセントで、前期末比プラス1.5ポイントとなりました。

連結キャッシュ・フロー計算書

2022年上半期のキャッシュ・フローの状況についてご報告します。営業活動によるキャッシュ・フローは4,200万円のマイナスとなりました。主な要因は、税金等調整前純利益が2億3,000万円のプラス、法人税等の支払額が1億4,500万円のマイナスです。

投資活動によるキャッシュ・フローは、無形固定資産の取得による支出などにより、2,400万円のマイナスとなりました。財務活動によるキャッシュ・フローは、1億7,400万円のマイナスとなりました。主な要因は、借入金の減少が8,300万円、配当金の支払額が9,000万円です。

結果として、上半期の現金及び現金同等物の増減額は2億3,400万円のマイナスとなりました。2022年6月末の現金及び現金同等物の残高は24億2,500万円になります。

自己資本比率

自己資本比率の推移についてです。2022年上半期を終了した時点での自己資本比率は38.3パーセントで、前期末比で1.5ポイント良化しており、財務体質は高い安全性を維持しています。2022年12月期上半期の決算概要については、以上となります。

続いて、2022年上半期のトピックスについてご説明します。

付加価値の高いイベント・ツアー企画

当社は付加価値の高いイベント・ツアー企画を提供しています。当上半期には「五感で楽しむ京の旅」をテーマに、加盟店のゆかりの工房などへの特別見学ができる「京都ツアー」をはじめ、「キモノの次世代への挑戦」と題して、20代から40代の新進気鋭の作家8人による京都でのディスカッションや展示会を観覧する「きものの未来に出会う旅」を行いました。

また、「はかた匠工芸ツアー」では、日本の指折りの織物でもある博多織と久留米絣のそれぞれの工房を見学し、熟練職人の卓越した伝統技術や織の素晴らしさをご覧いただきました。

今後も引き続き、お客さまにご満足いただけるようなプレミアム感や付加価値の高いサービスの提供を行います。

IR活動

株主や個人投資家をはじめ、多くの方に当社を知っていただきたい、きものや和装品を身近に感じていただきたいという思いから、IR活動を強化しています。当上半期には、Web新聞記事の掲載やラジオの出演、個人投資家向けの説明会を行いました。今後も多くの方に知っていただけるように、さらに活動を強化していきます。

プライベートブランド「SOUCOLE」

日本和装では、プライベートブランド「SOUCOLE(ソウコレ)」を展開しています。「SOUCOLE」は、加賀、琉球、伊那、十日町などの産地職人と日本和装がタッグを組み、共同開発・製作した商品です。すべての商品にシリアルナンバーが付いた、オリジナルの1点ものとなっており、同色・同柄のものは存在しません。

これは、日本和装が各メーカーと直接契約し、生産管理から販売や納品に至るまで、一貫して管理するからこそ可能であり、メーカーでも問屋でもなく、販売仲介の立ち位置であるために実現できた日本和装の限定商品です。今後も日本和装は、きもの業界全体と協働し、きものを未来へとつなげていきます。

日本和装最大のきものの祭典「遊々会」「縁の会」

当社の毎年恒例のイベントである「遊々会」「縁の会」は、5月中旬から9月にかけて全国23会場で順次開催しており、総勢2,000人を超えるお客様にご来場いただいています。

今年のテーマは「希望」です。会場では、職人たちを応援する「新しいモノづくり基金」の企画も実施しました。このイベントは、きものの作り手側においても、きもののファンからの率直な声を直接聞くことのできる貴重な場として、大変意義のあるイベントになっています。コロナ禍による外出自粛ムードの状況が続く中、多くの方々にご来場いただき、感謝申し上げます。

「浴衣の着付け」出前授業を無償で提供

中学・高校生向けに「浴衣の着付け」出前授業を無償で提供する取り組みを引き続き展開しています。「次世代を担う子どもたちに、日本のきもの文化を」をテーマに、浴衣を着付ける体験を通して和装に触れてもらい、きもの文化に関心を持っていただくプログラムです。

2022年は既に8ヶ所で開催しました。中学生や高校生、学校の先生方からも感謝の声をいただき、大変好評です。

「イエローカード制」導入

2022年より「イエローカード制」を導入しました。お客さまより忌憚のないご意見を頂戴することで、あらためて気づかされる発見もあります。いただいた内容を真摯に受け止め、今後の運営に活かしていきます。

今後の当社の取り組みについてご説明します。

きものブリリアンツ全国大会2022開催!

本年も、8月2日と3日に、当社最大の全国イベントである「きものブリリアンツ全国大会2022」を帝国ホテル東京にて開催しました。

秋の「着付け教室」新規受講者の募集

本年も、秋の「着付け教室」の新規受講者の募集を行っていきます。この秋は、全国414教室を9月下旬から順次開講する予定です。

8月下旬から、全国でTVCMを放映します。春に好評だった「手ぶら教室」と「時短教室」を継続するほか、「魔法の小袖仮ひも」を受講特典として配布し、日本和装の「早くて簡単」着付けを訴求します。

友の会事業

2022年1月から、顧客サービスのより一層の充実や決済手段の多様化を図るために「日本和装 友の会」をスタートしました。多くのみなさまにご利用いただけるよう、さらなるサービスの充実化を図ります。

きものを世界遺産へ 〜夢の実現に向けて

日本和装では、世界に誇る日本の伝統文化である、きものや和装文化の魅力を多くの方に伝え、次世代および世界に向けて発信しております。

当社創業者の吉田重久が議長を務めるNPO法人である「きものを世界遺産にするための全国会議」の活動に協力しています。各拠点での募金活動への協力のほか、全国約3,000名の「和装家」が普及活動を行っています。

私、道面が代表を務めている「きもの100万人プロジェクト」では、登録している約300の組合や企業が情報交換のために利用できる掲示板の設置など、業界が協働できる仕組み作りを始めています。

サブブランド事業の進捗について

昨年発表したサブブランド事業についても鋭意進行中です。近年急増したECサイトを活用し、日本和装でもオンライン販売に向けた事業を展開する準備をしています。

日本の伝統を守るため、和柄を取り込んだ商品開発などにも着手しています。きもの以外にも展開範囲を広げ、新規ターゲットである若年層を獲得するために、新しい企画を進めています。今後もぜひご期待ください。

家紋登録事業「SAMURAI CRESTS」今期リリース予定

NPO法人「きものを世界遺産にするための全国会議」との共同企画である、家紋登録事業「SAMURAI CRESTS」を、今期リリース予定です。海外ユーザーをメインターゲットとした作りとなっており、好きな家紋を購入すると証明書が発行されます。サイトには、家紋にまつわる歴史や武将に関する情報を掲載し、家紋とは何かをより深く知ってもらえるWebサイトとなっています。

新型コロナウイルスの感染予防対策

当社では引き続き、政府および各自治体の方針に基づき、スタッフの取り組みはもとより、お客さまにもご協力をお願いしながら、教室やイベントに安心してご参加いただけるよう、安全対策に努めていきます。

2022年度業績予想

2022年度の業績予想についてご説明します。上半期を終えて、業績は堅調に推移しています。和装業界においても、新型コロナウイルス感染症の大きな影響を受けていますが、感染予防対策を十分に実施しながら、既存のビジネスモデルに新しいサービスを取り入れ、お客さまにきものの魅力をより一層感じていただけるよう、質の高いサービスを提供していきます。

2022年も、日本和装事業を中心としてグループ会社がそれぞれの強みを活用し、和装業界に関わるあらゆるシェアを広げていくことにより、増収増益を見込んでいます。

剰余金の配当(四半期配当)

最後に、剰余金の配当についてご説明します。当社の配当に関する基本方針は、株主尊重の立場から、株主さまの利益を守り、継続的かつ安定した配当を実施することとしています。

この基本方針を元に、株主さまにいち早く経営成績を還元し、株式の魅力を高めることを目的として、今期から四半期配当制度を導入しています。2022年12月期の第1四半期・第2四半期の配当金は、表のとおりとなりました。

日本和装ホールディングス2022年12月期第2四半期決算説明動画をご覧いただきまして、誠にありがとうございました。

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