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岸田首相「留学生30万人」をさらに増やす方針に「たまには日本国民助けろや」の声。NHKが誤報を犯すほど浸透する「優遇される留学生」への不満

岸田首相が、年間30万人の外国人留学生の受け入れを目指す政府目標を抜本的に見直し、さらに留学生を増やすための新たな計画を策定するよう指示したことが報じられ、大きな波紋を呼んでいる。

これは、29日に行われた永岡文部科学大臣とのオンライン会談において指示したもの。岸田首相は、年間30万人の留学生受け入れという政府目標の拡大とともに、留学生が卒業後に日本で活躍しやすいようにする環境整備や、教育の国際化に向けた計画のとりまとめも求めたという。

2019年度に過去最多の31万人ほどに達した外国人留学生だが、新型コロナウイルスの影響で21年度は24万人程度に減っているという。

コロナ水際対策で優秀な留学生が他国に流出か

「日本を世界に開かれた国とし、人の流れを拡大していくために重要である」と、2008年に当時の首相だった福田康夫氏によってブチ上げられた留学生30万人計画。当初の計画では、2020年までの目標として進められていたようだが、先述の通り2019年度に過去最多の約31万人に達したことで、1年前倒しで達成したという。

ところが、その後の新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により、日本は水際対策の一環として外国人の新規入国を停止。それによって外国人留学生数は、今年3月に公表された2021年5月1日時点のデータによると242,444人と大幅に減少したのだが、いっぽうでその間も韓国などは留学生の受け入れを続行。本来ならば日本に来ていたであろう優秀な留学生の相当数が、他国に流れたようなのだ。

今年3月にはようやく新型コロナの水際対策が緩和されたものの、大学関係者などからは外国人留学生の「日本離れ」はなおも顕著との見方も。そういった状況を改善すべく、今回の岸田首相による外国人留学生の受け入れ拡大という指示が行われたようだが、SNS上での反応は否定的なものがかなり多いといった印象。なかでも多いのが「留学生よりも日本の学生を助けろ」という声だ。

かねてから外国人留学生に関しては、日本から毎年380万円もの給付型奨学金が支給されているとの話が流布していたネット上。実際のところ、支給されるのは噂されている額の半分程度といったところのようなのだが、それでも返済は不要ということで、いわゆる貸与型の奨学金によって新卒後にいきなり多額の負債を追うハメになる日本の学生と比べれば、相当優遇されているとみる向きは多いようなのだ。

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実際、今年3月にはNHKが、水際対策の緩和に伴って入国した外国人留学生のみを対象とした10万円の支給を行うと報じ、「また留学生への優遇か」などと大きな反響を呼んだのだが、実はコロナ禍で困窮する学生であれば日本人学生も対象だったという、なんともお粗末な出来事も。いうなれば、あのNHKでさえ思わず誤報を犯してしまうほど、外国人留学生が優遇されているとの認識が広く浸透しているだけに、今回の件に対しても反対意見が渦巻くのも必然といったところだろうか。

外国人留学生によるスパイ行為を危惧する声も

いっぽうで、外国人留学生を受け入れることのデメリットとして多くあがっているのが、日本にやってくる留学生のなかで最も多いとされる中国人留学生によるスパイ行為を危惧する声である。

過去には、中国の在外公館が中国人留学生にスパイ活動を行わせ、海外の反体制派活動家を監視しているといった、元中国外交官による告白も話題となったこの件。最近では今年7月に、中国人民解放軍による日本へのサイバー攻撃に関与した疑いで、日本にいた中国籍の元留学生が国際手配されるに至ったとの報道もあったばかりだ。

さらには、大学や研究所から価値ある技術やデータを不正に収集する、いわゆる「学術スパイ」の存在も近年は大いに取沙汰されているとあって、今回の岸田首相による外国人留学生の受け入れ増に対しては「スパイ防止法の制定もないままに何を呑気なことを」といった声も、多くあがっている状況だ。

過去には「留学生はわが国の宝」とも語っていた岸田首相だが、国民からすれば留学生を多く受け入れることで得られる利がイマイチ見えて来ず、上記のような悪弊ばかりが取沙汰されるばかりといった状況。留学生の受け入れをさらに拡大をするのであれば、その前に「留学生30万人計画」達成によって発生したメリットとデメリットを精査し、詳らかに説明して欲しいというのが、多くの国民が望んでいるところのようだ。

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